■高校日本代表オーストラリア遠征リポート‥‥1/‥‥2

8月12日(金)

午前はノースシドニーにあるNaremburn Ovalというゴードンラグビークラブの練習場を借りて練習を行いました。2時間の練習時間内のほとんどを第2戦での修正課題となった、しっかりと前にアップしてディフェンスをするという、チームディフェンスパターンの確認に費やしました。選手たちも改めてチームの約束事としてしっかりとやろうという気持ちを統一しました。第3戦にはアイランダーの選手もメンバーに入ってくるということで、ディフェンスがどれだけ成功するかに勝敗がかかっています。

午後はオペラハウスや、ハーバーブリッジを一望できるタロンガ動物園に観光に出かけ一息つきました。今晩で選手たちのホームステイはすべて終わり、明日の夜からはホテルでの滞在となります。(榎本孝二)

フィットネストレーニング   ウイング・フルバック。左から田辺、林田、早田、武田、大島
フィットネストレーニング ウイング・フルバック。左から田辺、林田、早田、武田、大島

遠征役員とデビッド・キャンピージー氏   タロンガ動物園にて
遠征役員とデビッド・キャンピージー氏 タロンガ動物園にて

8月11日(木)

早朝よりゴールドコーストからブリスベンへバス移動。ブリスベンからシドニーへ飛行機で移動。シドニーからChatswood High School とKilala High schoolへ再びバスで移動し、前日の試合からのリカバリーとしてストレッチを中心としたメニューで一日を終えました。

選手たちは3家庭目となるホストファミリーの家へとそれぞれ引き取られていきました。前日の敗戦のショックはもちろんありますが、選手たちは前向きに遠征をとらえており、第3戦に向けて明日から再び気を引き締めて、チーム一丸となって取り組みたいと考えています。(榎本孝二)

ストレッチングでリカバリー   ストレッチングでリカバリー
ストレッチングでリカバリー

8月10日(水)

快晴のなか、The Southport Schoolで行われた遠征第2戦、高校日本代表は前半、課題としていたDFのアップができず、クイーンズランドBKの的確な判断によるスペースへのボール運びに翻弄され、8トライを奪われました。後半メンバーを入れ替えDFのアップと統一を指示し、ようやく互角の戦いに持ち込めるように修正できましたが、前半の失点の多さを補うには至りませんでした。(榎本孝二)


◎田中監督

「相手のスピードに混乱させられ、前半はチームディフェンスが破壊されました。後半は前へ出る意識が戻り、ディフェンスが立て直されたことで落ち着きを取り戻しました。前半の失点の原因を修正し、徹底することで次戦に臨みたいと思います」

ゲームから   ゲームから   ゲームから

ゲームから   ゲームから  
ゲームから

8月9日(火)

本日もThe Southport School で練習を行いました。午前は第1戦での修正ポイントであるイーブンボール、低く刺さるタックルとダブルタックル、ピラー・ポストのアップ練習を行い、午後も再びピラー・ポストのアップ練習とチームランで明日の試合に備えました。明日は第1戦のチームよりも体格も大きく力強いチームとなることが予想されていますので厳しい試合となると思いますが、気持ちを1つにして試合に臨みます。(榎本孝二)

タックル練習   セービング
タックル練習 セービング

セービングからの切りかえし   サウスポートスクールでの昼食風景
セービングからの切りかえし サウスポートスクールでの昼食風景

8月8日(月)

7日は第1戦を戦ったタウンズビルを後にして、ブリスベンへ飛行機で移動し、バスでゴールドコーストに入りました。選手たちはそれぞれのホストファミリーとお別れしましたが、非常に仲良くなれた家族も多数あり、寂しい思いをした者もいたようです。The Southport Schoolで再び、新しいホストファミリーに引き取られ、移動後選手がそれぞれトレーナーから指示されたリカバリーメニューをこなし体調を整えました。

8日は第1戦の修正ポイントの練習に多く時間を割きました。イーブンボールに対する仕掛け、改めて相手の膝下に入るロータックル、チームとしての攻撃スタイルの確立、キック処理などを行いました。午後はサーファーズ・パラダイスに出かけ、景色を楽しんだり、ショッピングを楽しんだりしてリラックスした半日を過ごし再びホストファミリーに引き取られ帰宅しました。(榎本孝二)

イーブンボールへの働きかけ   タックルの確認
イーブンボールへの働きかけ タックルの確認

サーファーズパラダイスでリラックス(左から神田、浦田、小川、高島)
サーファーズパラダイスでリラックス(左から神田、浦田、小川、高島)

8月6日(土)

遠征第1戦は快晴の下で行われました。立ち上がりから緒戦のために硬さのある高校日本代表は決定的な場面でのハンドリングエラーが続出し、北クイーンズランド代表が逆にターンオーバーから仕掛けるという苦しい試合となり前半を12-17で終えました。

ようやく後半からは選手も落ち着きを取り戻し、3連続トライを奪い何とか勝利を手に入れることができました。アフターマッチファンクションはタウンズビル市の主催でホストファミリーを招いて盛大に行われ、選手も相手チームの選手と積極的に交流して友好を深めました。(榎本孝二)


◎田中監督

「相手の、トライをとらせないという集中した防御に手を焼いて突き放すことができず、改めて攻撃的防御に優るものは無いということを学びました。今日の試合の反省点をしっかりと修正し第2戦に臨みたいと思います」

ゲームから   ゲームから   ゲームから
ゲームから

ファンクションでの交流   ファンクションで遠征歌を披露
ファンクションでの交流 ファンクションで遠征歌を披露

8月5日(金)

朝の9時にホストファミリーの車で三々五々集合となった選手たちは、ホームステイの様子を語り合いながらも、試合前の練習へとすぐに切り替え、チームラン・防御の確認にたっぷり2時間30分を費やして午前を終えました。

その後、タウンズビル郊外にあるビラボン・サンクチュアリという動物園に観光に出向き気分転換を行った後、再びホストファミリーに引き取られステイ先へと戻りました。練習がこちらへ来てわずか2回だけという状況ですが、遠征の第1戦というのはその後を占う意味でも非常に重要な試合となってくるので、気持ちを引き締めなおし明日の健闘を互いに確認しました。

(榎本孝二)

明日の試合に向けて   ホストファミリーと一緒に
明日の試合に向けて ホストファミリーと一緒に

コアラと記念写真
コアラと記念写真

8月1日(月)~3日(水)

第31期高校日本代表チーム  
第31期高校日本代表チーム

オーストラリア遠征を直前に控え大阪体育大学に集合し、遠征に向けて最終調整に入りました。この合宿では攻撃および防御のチームとしての統一を目指し、それらの練習に時間を割いて行いました。選手たちも最初は久しぶりの集合でややコミュニケーションに難がありましたが、練習を進めるにつれ、コミュニケーションも徐々に深まり、挑戦者としての気運も盛り上がってきました。

3日は午前中の最終練習後、壮行会が行われ、改めて日本の高校生を代表してオーストラリアに遠征することの意義の確認が行われました。その後関西空港よりオーストラリアに向けて飛び立ちました。直前合宿では代表セレクション合宿に続き、大阪体育大学のグラウンドと宿泊施設としてセミナーハウスを借用させていただきました。

関西空港よりブリスベンに早朝に着陸し、国内線に乗り継いでタウンズビルに午後2時過ぎに到着しました。タウンズビルは、2003年のRWCにおいてジャパンが熱戦を繰り広げた思い出の多い土地でもあり、こちらのラグビー関係者が今回もぜひとも高校代表の遠征をこのタウンズビルからスタートしてくださいとの要望がありました。午後3時すぎより練習をThe Cathedral School で行い、身体をほぐしたあと、第1戦へと気持ちを切り替えました。

練習後、選手たちのホストファミリーが選手を迎えに学校に次々と訪れ、選手たちはそれぞれのホームステイ先へと移動しました。ラグビーの交流のみならず、ホームステイを通じての文化交流は高校代表遠征ならではのものです。

(榎本孝二)

直前合宿での練習   開講式
直前合宿での練習 開講式

遠征に向けての決意を語る浦田キャプテン   タウンズビルでの最初の練習
遠征に向けての決意を語る浦田キャプテン タウンズビルでの最初の練習