手話通訳と共に指導する奥野コーチ 辰巳の森海浜公園グラウンドにて
手話通訳と共に指導する奥野コーチ 辰巳の森海浜公園グラウンドにて

全国のデフラガーマンで構成されるチーム「クワイエットタイフーン」は2月11日から13日まで、東京都内にて合同練習会を行いました。この合宿は聴覚障害を持つ仲間とラグビーを通じた交流と、今夏、ウェールズで開催される第2回デフラグビー世界大会をにらんだ強化練習を目的として行いました。前回に引き続き、大阪府立茨木高校教諭の奥野義房先生のご指導の下、スクラムの強化と、攻撃パターンの確認を、有志の方々の協力もあって、試合を含めた実戦的な練習を行いました。

日野敦博選手(東日本クワイエットタイフーン主将)は
「今回の合宿はスクラム強化を目標とし、初めてスクラムマシーンを使い、"姿勢"の強化をしてきました。しかし、下半身が弱いので、長い時間、踏ん張ることができなかった。それだけではなく、デフチームのプロップは経験がなく、下半身の強化だけではなく、経験を積み重ねる必要があるかと思いました。今後は下半身の強化も大事だが、忍耐、そして経験を積み重ねる必要があるかと思います」

奥野先生をはじめ、練習にご協力いただいた曼荼羅、ガールズ、上智大の皆様、本当にありがとうございました。また1日目に辰巳の森海浜公園のグラウンドを準備していただいた日本ラグビー協会へも厚く御礼を申し上げます。今後ともよろしくお願いします。

次回は3月19~21日に奈良県天理市でデフラグビー全国交流会が行われる予定です。

日本聴覚障害者ラグビークラブ(JDRC)では、デフラガーマンを調査しています。日常生活にほとんど支障がない軽度難聴者から、手話によるコミュニケーションが生活の中心となっている人まで幅広く募集しており、聴力レベル(両耳平均25デシベル以上)によっては、世界大会への参加も可能です。また、ラグビーを通して同じ障害を持つ悩みを分かち合えることも、このクラブの大きな魅力です。お気軽にこちらまでご連絡ください