8月3日(火)

いよいよテストマッチを迎えました。午前中に宿舎近くの広場で最終のユニットチェックを行い、午後、ロトルア・インターナショナル・スタジアムに入りました。試合前には、高校代表とは言え、両国の国歌がスタジアムに流れ、続いてニュージーランドのハカがニュージーランド高校代表チームによって行われ、試合が始まりました。

残念ながら前半は、なすすべなく翻弄されたとしか記述できないほどで、ハーフタイムのロッカールームでも、あまりにも大きな差にぼう然とする状況でした。後半になっても同じ状況が続くかと思われましたが、ジャパンも20分過ぎからようやく奮起し、果敢に、数少ないマイボールを継続して攻撃できるようになり、27分には連続攻撃から、最後はモールを押し込みトライを奪うことができました。最終的には96点を奪われるという大敗となりましたが、選手は最後まで諦めることなく、タックルし続けました。また、この試合を通じて、ニュージーランドは、いかなる状況においても手を抜かず、常に全力で相手に挑みかかるという自分たちのラグビーに対するプライドを示し続けました。

試合後のファンクションは「テストディナー」と呼ばれ、格式の高いファンクションが行われ、杉本キャプテンが行った英語によるスピーチには、大きな拍手が沸き起こりました。

◎丹野監督
「関係各位の皆様方には大変お世話になりました。大きな怪我人もなく、清真学園(清真学園オーストラリア遠征に合流)の3名を除き全員無事に帰国しました。遠征は大変タフなものになりましたが、選手たちは日本の高校生の代表選手として責任のある行動・プレーをしてくれました。監督として選手に敬意を表します。遠征の結果は目標に到達しませんでしたし、私自身衝撃的な経験でした。しかし、この国に臆することなく何度でも挑戦し続けていかなければならないと痛感しています。応援をしていただきました皆様に感謝を申し上げます」
(榎本孝二)

試合前には両国の国歌が
試合前には両国の国歌が

ゲームの様子
ゲームの様子

テストディナー
テストディナー

8月2日(月)

最後にセンター陣です。左から、森田、釜池、帯谷、岸和田です
最後にセンター陣です。左から、森田、釜池、帯谷、岸和田です

午前は、FW、BKのユニット練習を軽く行い、午後に明日の試合会場となるロトルア・インターナショナル・スタジアムに行き、テストマッチを控えた最後の練習を行いました。今日も、こだわり続けている防御練習にほとんどの時間を費やしました。

夕食後、明日のテストマッチに備え、ミーティングを行い、メンバー発表が行われました。

◎丹野監督
「明日の試合では、
1.ディフェンスの徹底
2.数少ない攻撃のチャンスを確実にものにする
3.イーブンボールを必ずゲットする
の3点を改めて強調して、明日の試合に備えたい」
(榎本孝二)

メンバー発表する丹野監督
メンバー発表する丹野監督

8月1日(日)

ウイング・フルバックの紹介です。左から、井上、宮本、八役、望月、山田です
ウイング・フルバックの紹介です。左から、井上、宮本、八役、望月、山田です

いよいよ最終戦、テストマッチに向け、最終調整に入りました。午前は再び、カフクラRFCのグラウンドで、練習を行いました。

練習のポイントはやはりディフェンスです。力強く大きなニュージーランド高校代表選手に対して、ノースハーバー戦でのような受けに回るディフェンスでは容赦なく叩きのめされることは間違いないので、ピラーと上がり、そしてダブルタックルの練習に時間を費やしました。選手の意欲も高まり、いよいよテストマッチだというところです。午後は、ロトルアボーイズハイスクールの生徒が、車でジャパンの選手を観光に連れ出してくれました。

◎丹野監督
「いよいよ明後日にテストマッチを控えますが、セレクション合宿より取り組んできたディフェンスを徹底できるよう、明日の練習も取り組みたい」
(榎本孝二)

ロトルアボーイズハイスクールの生徒達といっしょに
ロトルアボーイズハイスクールの生徒達といっしょに

7月31日(土)

今日は、今遠征初めての休日としました。午前は、ロトルア郊外にゴンドラに乗ってロトルア湖を見学し、ルージュで遊び、シープショーを見たりして、観光しました。午後はフリーとし、それぞれが気ままに町の散策にくりだしました。夕食の後、マオリコンサートを楽しみました。これまで、練習、試合、移動の繰り返しの連続だったので、かなりリラックスできた1日になりました。

(榎本孝二)

7月30日(金)

HB団の紹介です。左から古賀、花崎、川本です
HB団の紹介です。左から古賀、花崎、川本です

午前中、第1戦、第2戦から良い点・悪い点を抽出した分析ビデオをミーティングで見て、最終戦へのチームの方向性を確認し、午後、グラウンド上で実践しました。

◎丹野監督
「今日のミーティングの内容をいかに最終戦のグラウンド上で出すことができるかがポイントなので、徹底した確認を行っていきたい」
(榎本孝二)

ビデオで第1戦、第2戦を分析
ビデオで第1戦、第2戦を分析

最終戦は3日
最終戦は3日

毎日放送が第2戦より、チームに帯同して取材中
毎日放送が第2戦より、チームに帯同して取材中

7月29日(木)

約3時間のバス移動で、いよいよニュージーランド高校代表とのテストマッチを控えるロトルアに入りました。到着後、カフクラRFCのグラウンドで汗を流したあと、十分なストレッチを行い、昨日の疲れから1日も早く回復できるよう調整しました。

◎丹野監督
「いよいよ最終戦の地に入り、改めてテストマッチの意味と意義を選手たちに伝え、火曜日の試合までには十分があるので、チーム力の底上げを図りたい」
(榎本孝二)

ストレッチングで調整
ストレッチングで調整

FW第3列。左から、小峰、森谷、上田、高島、杉本です
FW第3列。左から、小峰、森谷、上田、高島、杉本です

7月28日(水)

夕方の試合なので、午前中に練習を行い、再確認をして、第2戦に臨みました

今日も朝から雨で時折激しく降るような天候でした。昨日からの雨で、グラウンドはやわらかくなっており、そのような状況の中でのキックオフとなりました。開始早々PGで先制したものの、その後は、ほとんどの時間帯を防御にさかなければならなくなり、防戦一方となり得点を積み重ねられました。後半には激しいタックルも随所に見られ、最後まで試合をあきらめず、なんとか食い下がろうとしました。

◎丹野監督
「完敗。ノースハーバーの接点でのコンタクト能力の強さに敗れた。この強さを経験したことを最終戦に生かさなければならない」
(榎本孝二)

7月27日(火)

ロック陣の紹介です。左から、豊田、清水、広沢です
ロック陣の紹介です。左から、豊田、清水、広沢です

この日は一日中雨となりました。午前は明日の試合に向けて、いつもどおり、ディフェンス中心の練習を行い、修正点を確認しました。午後は、オークランド、クイーンストリートで買い物を楽しんだりしてリラックスし、夕方、明日の試合が行われるノースハーバー・スタジアムを見学し、素晴らしい会場で試合ができるということで、気持ちを新たにしました。

◎丹野監督
「怪我人もなく、明日の試合に向けて、選手の気持ちが高まってきているので、全力で挑みたい」
(榎本孝二)

7月26日(月)

ワンガレイから、オークランドの北にあるタカプナにバスで3時間かけて移動しました。現地の都合で予定されていたホームステイがキャンセルされ、ホテルでの滞在に変更となりました。チェックイン後、すぐにタカプナRFCのグラウンドで汗を流し、前日のリカバリーを行いました。

◎丹野監督
「第2戦の地に移動後、練習をすぐに行いましたが、思った以上に選手が意欲的に、きびきびと動き、グラウンドを走ってくれました。明日、しっかりとチームの方向性を練習で再確認し、第2戦に向かいたいと思います」
(榎本孝二)

7月25日(日)

第1戦を迎え、選手たちは緊張の中にも勝利への闘志を漲らせ、グラウンドに飛び出しました。立ち上がりいきなりジャパンはゴールラインを背負う形となりましたが、ディフェンスで前に激しくプレッシャーをかけ続け、8分間粘り、相手にゴールを割らせることなく耐え、そのことがチームに自信を与え、その後の反撃へとつながりました。

勝利に喜ぶ高校日本代表
勝利に喜ぶ高校日本代表

◎丹野監督
「前半は思い通りの試合運びができたが、後半に乱れることがあり、第2戦に向けてしっかりと修正していきたいと考えます」
(榎本孝二)

ノースランド高校代表との第1戦
ノースランド高校代表との第1戦

結果は30-7で勝利
結果は30-7で勝利

7月24日(土)

今日はフッカーです。左が正木、右が橋本
今日はフッカーです。左が正木、右が橋本

いよいよ明日に第1戦を迎えるにあたり、緊張感のある1日となりました。気温が低く、昼間は13度、朝方は3度ぐらいに冷え込みます。

夜、地域のコミュニティーセンターに出向き、夕食を食べた後、トライネイションズのニュージーランド対南アフリカの試合を地域の人たちとテレビ観戦しました。

◎丹野監督
「試合に向けて、気持ちの高まりを感じています。第1戦がこの遠征での、すべてにおいての山だと考えています」
(榎本孝二)

ファンクションで披露する歌の練習もしています
ファンクションで披露する歌の練習もしています

7月23日(金)

左から杉山、松浦、土井、橋本のプロップ陣
左から杉山、松浦、土井、橋本のプロップ陣

長旅の疲れもとれて、23日より本格的な練習を始めました。日曜日に迫った遠征第1戦に向けて、午前・午後と2部練習を行いました。選手の動きはよく、杉本キャプテン、宮本副キャプテンを中心に、チームはまとまりつつあります。

◎丹野監督
「ニュージーランドに到着し、選手・スタッフともに気を引き締めなおし、万全の体制で第1戦に取り組みたいと思います」
(榎本孝二)