5月2日、東京・秩父宮ラグビー場にて行われた「アジアラグビーチャンピオンシップ2015 リポビタンDジャパンシリーズ」香港代表戦後に行われた記者会見の様子です。 香港代表からはニコラス・ヒューソンキャプテン、アンドリュー・ホールヘッドコーチが、日本代表からは畠山健介キャプテン、エディー・ジョーンズヘッドコーチが登壇しました。 香港代表 アンドリュー・ホールヘッドコーチ、ニコラス・ヒューソンキャプテン ■香港代表 ◎アンドリュー・ホールヘッドコーチ 「先週の韓国戦はかんばしくない結果でしたが、ポジティブに立て直してきました。今日は41-0と残念な結果でしたが、パフォーマンスでは様々なポジティブな面が見られたと思います」 ───日本代表はワールドカップで1勝しかしていないが、決勝トーナメントに行けそうか? 「そう思います。今のジャパンはスタッフがそろっていて、サポートも素晴らしい。スコットランドに若干心配な面も見られるし、日本はこういう環境に自信をもっているように見られました」 ───この試合、29個もペナルティーがあったが? 「とても多かったです。19-10でした。特にスクラムでは、ペナルティーをなるべく抑えたかったのですが、笛を吹かれてしまいました。きちんと適応できなかったことは我々の責任でもあります」 ───香港で環境的に良くなっている面は? 「フルタイム選手の戦略が始まりました。セブンズではすでに1年やっており、15人制でも始まったところです。すぐに結果が出る話ではありませんが、香港としては非常にワクワクする取り組みです。2019年のワールドカップに向けて、さらに環境を整えていきたいと思います」 ───当面のライバル、韓国は? 「先週はやられましたが、ここ2試合ともポジティブに受け止められるパフォーマンスもあり、我々も進化していると思います。2週間後にアウェイでの試合ですが、良い結果を出したいと思います」
「ヘッドコーチの言うとおり、結果は残念ですがポジティブな面がいくつか見られたと思います。勝つつもりで臨んだ試合でした」 ───日本代表のスクラムでのアーリーエンゲージは? 「日本はスクラムの部分で良いパフォーマンスをして、力強かったです。良いエンゲージメントだったと思います。実際にスクラムから1トライ獲られたわけですし」 ───当面のライバル韓国は? 「間違いなく、2週間後の試合が我々にとっては大切なゲームになります。試合に向けてやるべきことをやり抜いて備えたいと思います」 ■日本代表 ◎エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ 「選手の努力は嬉しく思っています。しかし、個人のエラーが目立つ試合でもありました。イングランド視察後、今週は一番ハードな練習をしてきました。今日、成し遂げられたことは少なかったけれども、間違いなく良い方向へ進んでいると思います」 ───南アフリカ戦に向けての達成度は? 「本来、求めているレベルから見ればまだまだです。朝3時まで時差ボケで眠れない選手もいる中での試合でした。ただ、ゲームの中で、いろいろ試したいことをやって前進しています。大きなステップではありませんでしたが、良いステップは踏めています」 ───雑だったところで良くなった点は? 「今は、ボールを持っていないところでの動きに焦点を当てて練習しています。相手にプレッシャーをかけることと、裏にスペースがあれば厳しく追いかけることなど。今日、相手はタッチに蹴らざるを得なくなり、感心しました。バリエーションも増やしていますが、選手の適応ぶりにも感心しています。攻撃のリズムを作りたいのですが、個人のテンポが出なかったのは、残念なところです。ディフェンスに関しては、香港に点を与えなかったのは良かったと思います。ターンオーバーしたあとのリアクションは以前より良くなっています」 ───セットプレーを避ける意図は成功したのか? 「セットピースについては、レフリーもいることなので難しかったです。スクラムに関してはコントロールしようとする意思が選手に見られたので感心しました。アタックについてはバリエーションあるランとワイド攻撃を意図しました。藤田は交代して出て、良かった。毎週、リザーブの方が良いかも(笑)。山田も含め、二人ともボールをもらいに行ってスペースを狙っていました」 ───選手に求めるレベルと比べると? 「先週の韓国戦は20%、今日は21%(苦笑)。でもポジティブです。ここから、毎日1%ずつ上げていけば、ワールドカップまでに100%になるのでは。誰か合っているか計算してみてください(笑)」 ───アジアラグビーチャンピオンシップでの現在までの反省は? 「韓国はバックスが進歩しています。特に、フルバックは焼き肉レストランのコースを全部平らげて来たみたいに大きくて、速かったです。選手に求めているのは、アタックからディフェンスへの切り替えの速さです。来週はしっかりセットプレー、特にスクラムに取り組んで臨みたいと思います」
「選手たちを誇りに思います。ゴールデンウィークで、いろいろ用事もある中、これだけ集まって下さった観客の皆様にも感謝します」 ───ノットリリースの反則が多かったが? 「韓国戦を受けて、かなりアグレッシブにボールキャリアのダウンボールと二人目、三人目の判断をやってきたのですが、ちょっと精度が低くて相手に下に入られました。特に二人目の入りが遅れたのは課題です」 ───スクラムは? 「今、スクラムでもいろいろと試していることがあります。去年のグルジア戦での課題から、組む前にプレッシャーを掛けようと仕掛けていますが、少し反省点もありました。すぐ修正はできましたが。レフリーともコミュニケーションを取ろうとしました」 ───それにしても、ずいぶんレフリーとコミュニケーションをとろうとしていたが?
「こまめにコミュニケーションを取って、問題点を早く共有しようとしたのですが、インプレーの時間を長くしようとしていたのにゲームのテンポを落としてしまったのは反省点です」 日本代表 畠山健介キャプテン、エディー・ジョーンズヘッドコーチ |
リポビタンDチャレンジカップ2024 「ファイト イッパーツ 親子ラグビーチャレンジ」参加者募集のお知らせ
2024.10.04 (金)
15人制男子日本代表日本代表戦WBB