11月2日から25日まで日本代表が行っているヨーロッパ遠征「ラグビー日本代表 リポビタンDツアー2014」の第1戦 対ルーマニア代表の試合後のヘッドコーチ、選手コメントをお知らせします。

エディー・ジョーンズヘッドコーチ

「ベストな試合ではなかったし、シャープなプレーでもなかった。ルーマニアはディフェンスも良かったが、今日は選手たちが非常にファイトしてくれた。とても良いテストマッチのパフォーマンスだった。2年前はこのような試合は勝てなかった。テストマッチ11連勝には満足していない。来週のグルジア戦も勝って今年すべてのテストマッチを勝利で終えたい。多くの怪我人もいるので、どの選手を来週出すかはわからない。ただ、どの15人が出ても桜のジャージーで素晴らしいパフォーマンスをしてくれるはず。今年ベストの試合ではなかったが、一番嬉しい勝利だ」

五郎丸歩バイスキャプテン

「今日は勝ったことが全て。FWの頑張りが全てだったと思う。アタックは修正することがたくさんあるが、ディフェンスのバランスは良かった。初キャップの選手が何人かいたので、勝利で祝うことができたのは良かった。2年前のスクラムは走られていたが、今回は止めてくれていたし、スクラムでペナルティーをもらうこともできた。成長したという実感がある。グルジア戦は今年最後のテストマッチなので応援してくれたファンの皆さんへの感謝を込めて、勝利で終わりたい」

畠山健介選手

「勝てたことは良かったが、内容には満足していない。それはチーム、スタッフの総意でもあると思う。あと1試合、グルジア戦に向けて、課題もいいところもあったので、良い準備をしたい。スクラムではペナルティートライも取られたが、2年前より良くなった部分もあったし、ペナルティーをとることもできた。ただ、ルーマニアは強くてうまかった。もう一度反省し、おそらくグルジアもセットピースでリズムを狂わせようとしてくるので良い準備をしたい」

小野晃征選手

「自分たちは成長しているし、ボールを継続してトライを取るというのがスタイル。ただ、アウェーでヨーロッパのチーム相手だと、やはりフィジカルなゲームになる。15人が立ってプレーして、1人1人は負けていなかった。トライは取れなかったが、アタックしているからこそペナルティーをもらってPGで点数を積み重ねることができた。常にジャパン側が試合をコントロールしていたと感じた」

伊藤鐘史選手

「テストマッチで勝つ力がついてきているが、内容には満足していない。ジャパンらしいシェイプ、たくさんのアタックオプションを作ることができなかった。来週のグルジア戦では改善するよう努力したい。ラインアウトは全体的にテンポを作れたし、ラインアウトからの組み立ては良く出来た。スクラムは2年前と比べると対抗できるようになってきているが、相手の強さとうまさを感じた。こういう相手と対戦するときはもっと賢く、対策を立てなくてはいけない」

カーン・ヘスケス選手

「テストマッチというのはハードなものだと予想していたが、それ以上に勝利へのプレッシャーをとても感じた。マオリ・オールブラックス戦も、もちろんハードだったがプレッシャーが桁違いだった。すべてのプレー、判断に意味が出てくる。ウィングとしてトライをどの試合でも取りたいとは思っているが、そううまくはいかない。初キャップを勝利で飾ることができたのはとても嬉しいが、来週へ向けてまだ改善の余地があるし、ラグビーに完全な試合というものは存在しない」

アマナキ・レレィ・マフィ選手

「初キャップで80分間プレーできて楽しかった。試合前日は少し緊張したが、試合に入ってからは大丈夫だった。ラインブレーク、フィジカルにプレーすること、そして前へ出ようと思っていた。ただ、マオリ・オールブラックスとの2戦から比べるとテストマッチはとてもフィジカルだということを感じた。ジョーンズヘッドコーチからはもっとフィジカルにボールキャリーをするように試合後に言われたので、来週のグルジア戦ではそのようなプレーをしたい」

稲垣啓太選手

「初キャップは苦い経験となった。試合には勝ったが、個人的にはあまりいいところがなかった。スクラムでも個人的にいけると思ったところもあったが、もっと8人で機能しなければならない。マオリ・オールブラックスとの2戦と比べて、自分のパフォーマンスにむらがあるので、常に高いパフォーマンスをできるようにしたい。マオリ・オールブラックス戦と違ってテストマッチでは戦い方も違ってくる。今日はPGで点を積み重ねたが、このような冷静な判断も必要。グルジア戦へ向けてスクラムを主体にもう一度取り組み、この1週間で修正していきたい」

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