序盤はキックによる陣取り合戦となるも、GRがショートパスでつなぎペースを掴む。5分ラインアウトからモールを押し込み8番トライ。(G不成功0-5)

BYBも展開で左右に揺さぶり、12分ラインアウトからモールを押し込み2番トライ。(G成功7-5)

GRも展開攻撃、23分ラックから持ち出し5番トライ。(G不成功7-10)

GRにラック周辺での不用意な反則が目立ち、26分BYBペナルティから2番→4番→7番トライ。(G成功14-10)

32分BYBゴール前10m左中間モールからGR9番→4番とつなぎトライ。(G成功14-17)

40分BYBがGR陣ゴール前で執拗にFW勝負、最後はラックから抜けだし2番トライ。(G成功21-17)

後半5分GRが左右へ揺さぶり、ラックから9番→10番とつなぎトライ。(G不成功21-22)

BYBFWがライン参加し、効果的な突破。18分BYBラックから9番→10番→12番トライ。(G成功28-22)

BKにテンポが出てきたBYBは26分ラックから10番がライン裏へショートパント15番トライ。(G成功35-22)

32分GRがつなぎ、ラックから右展開、13番トライ。(G成功35-29)

38分BYB陣左ゴール前ラインアウトからモール押し込み8番トライ。(G不成功35-34)

ここでタイムアップ。接点、スピードでGRが優勢も、FW・BKのバランスと走力で上回ったBYBの勝利だった。

慶応義塾大学BYB 35-34 立命館大学グラスツール   慶応義塾大学BYB 35-34 立命館大学グラスツール
慶応義塾大学BYB 35-34 立命館大学グラスツール(12月17日)

◎慶應義塾BYB
○菊池雄三監督
「どちらが勝ってもおかしくないゲームだったが、BYBが持ち味を出し切った上での勝利だった。GRの縦への強さ、接点での粘りに手を焼き冷静さを失った場面もしばしばであった。今年は木村のキャプテンシーもあり、良くまとまっていた。レギュラーを固定せず、競争意識を持たせたことも奏功した。GRのFWが受け身になると弱いという情報は得ていた。その点スカウティングの勝利ともいえる」

○木村優作主将
「ディフェンスに重点を置いて、1年間戦ってきたが、結果が残せてうれしい。GRのスピードとラックの巧さで劣勢の場面もあったが、FWが良く粘った。FW・BKが各々やるべきことをしっかりやることをシーズン終盤の目標としてきたが、今日はFW・BK一体となったアタックが結実した。春から目標としてきた学生クラブ日本一だが、これもOBの方々やBYBを支えて下さる人々すべての力があってこその勝利である」

慶応義塾大学BYB 35-34 立命館大学グラスツール   慶応義塾大学BYB 35-34 立命館大学グラスツール
◎立命館グラスルーツ
○鈴木一馬監督
「フィジカル面やディフェンスがきっちりできるチームが勝者であるべきで、GRにはそれが欠けていた。プレーヤー個々のポテンシャルは高いが、基本である走力で劣っていた。まずディフェンス力の強化が今後の課題である。チームに於ける規律面やOB会のバックアップ体制等今日見えてきた課題は多い」

○関泰斗主将
「ノーガードの応酬の末、最後は足が止まってしまった。集中力はあったが、継続性に乏しかった。裏に出られたとき、弱点を晒してしまった。コンスタントにゲームができるだけの運動量を養うことが今後の課題であることを痛感した」

慶応義塾大学BYB 35-34 立命館大学グラスツール