全国クラブ大会は、今年17回目を迎えた。今大会からいささかの大会システムの変更があった。

第1は、従来1~2回戦を2日連続の日程で行ってきたが、安全対策の上から問題であるので日程を分離した。1回戦は12月中に実施し、2回戦(準決勝)は1月のハッピーマンデーを利用した連休に実施する。なお、決勝戦は従来通り、トップリーグ・プレーオフトーナメント準決勝と同時開催で秩父宮ラグビー場で実施される。

第2は、出場チーム数を8→6チームとした。これはこの大会の覇者には日本選手権への出場権が与えられるので、単に全国大会出場で満足してしまうチームではなく(従来は1回戦大差のゲームが多発)、日本選手権にふさわしい実力(競技力・運営力・地域への貢献など)を備えたチームを輩出するための施策である。
上記のシステム変更に伴い、出場6チームのうち2チームをシードとしたトーナメント勝ち抜き方式で戦われる。出場枠は地域性は最小限の考慮要素とし(関東・関西・九州の基本枠は各々1)、残りの出場枠は前年度の戦績に基づいて配分された。

この結果、6チームの内訳は、関東4、関西1、九州1となった。2009秋季シーズンは、それぞれの地域で予選に当たるクラブ大会が行われ、関東からはタマリバ、北海道バーバリアンズ、三鷹オールカマーズ、駒場WMM、関西からは六甲ファイテイングブル、九州からは帆柱クラブが出場権を得た。

タマリバクラブ(関東第1代表/神奈川県)
創立/2000年  会員数/70名   平均年齢/27歳
(クラブ紹介)
10年前、大学を卒業しいったんはビジネス界に身を浸した男たち。人生の進路を選ぶにあたり、ラグビーのみでは決められない。男たちは社会における自身の役割を求めて企業人としての道を選択した。しかしそこには熱くなれるラグビーがなかった。「なければ創ればいい」。タマリバはそこから始まった。平日は好きな仕事に励み、週末になると自分のスタイルでラグビーに真剣に狂う。2足の草鞋のラガーマン集団が、短い時間、制約された条件、そんな環境の中で、日本ラグビーの先入観である「ラグビー=社会人、大学」という既成概念を覆すようなレベルのチームを実現する。目標は日本選手権大会勝利。そんな真剣勝負の高い目標を実現する為に自分を磨く。仲間とともに力と知恵を合わせる。本大会では、こんな我々の姿勢を体現すべく圧倒的な強さでの優勝を果たします。関東のそして全国のラガーマン達が、年齢やおかれた環境に制約されることなく「タマリバのラグビーをしたい」と思い賛同してくれるような魅力的な試合を展開します。
(ホームページ)http://tamariba.diverta.co.jp/
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北海道バーバリアンズ(関東第2代表/北海道)
創立/1975年  会員数/131名   平均年齢/34歳
(クラブ紹介)
1975年/高校の授業でボールに触ったことがある、というだけで集まった5人の若者がラグビーを始めた。
1983年/転機が訪れる。NZからの留学生マーク・イーリーによりクラブの体制から試合に臨む姿まで、本場のラグビーを教えてくれた。
1987年/W杯でNZを訪れたメンバーは驚いた。子供から老人までがボールを追い、暮らしの中にラグビーが溶け込んでいた。
1995年/クラブ初のNZ遠征により、クラブ本来の姿を目の当たりにしたメンバーはショックを受けた。そして、グラウンドとクラブハウスを持つことが「夢」となった。
1999年/スポーツ団体としてNPO認証を受け、地域に密着することを目標にすえた。
2007年/クラブとしての一つ目の「夢」、グラウンドとクラブハウスを取得した。
2009年/若手が台頭しチームが活性化!クラブ日本一を目指す。
(ホームページ)http://www.hokkaido-barbarians.com/
ジャージー

三鷹オールカマーズ(関東第3代表/東京都)
創立/1978年5月  会員数/80名   平均年齢/33歳
(クラブ紹介)
東京大学三鷹寮グランドで練習していた地域のラガーマンと在寮中の東京大学ラグビー部との出会いにより地域のラガーマンたちが自発的に集まりクラブ創設~現在に至る。現状は、個人・チーム共に課題が残っておりますが、昨年の悔しさを糧にチームをしっかりフィットさせ万全の体制で開幕を迎えたいと考えております。また、初戦からメンバー全員でベストを尽くし、チャレンジしたいと思います。
(ホームページ)http://all-comers.cocolog-nifty.com/blog/
ジャージー

駒場WMM(関東第4代表/東京都)
創立/2003年4月  会員数/100名   平均年齢/28歳
(クラブ紹介)
クラブコンセプトでもある"to the Championship, for the Society, with our Identity"を信条とし、自律した強いクラブを目指して活動中です。主な練習場の"駒場"に根ざす地域型スポーツクラブを目指し、学生との交流、タグ教室等の活動にも参加しています。今後も色々なバックグランドを持つメンバーを募り、更にクラブを進化させます。今年こそ念願の優勝を目指し、一つ一つの試合を全力で戦います。
(ホームページ)http://www.koma-wmm.jp/
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六甲ファイティングブル(関西代表/兵庫県)
創立/1969年  会員数/150名   平均年齢/30歳
(クラブ紹介)
素人でもやる気がある者が集まって結成、特定の出身校もなく、経験、職業、年齢にとらわれず「楽しく・強く」をモットーに現在に至る。95年度の関西クラブリーグ設立とともに導入した2チーム制をさらに進化させ、Aスコッドの「六甲ファイティングブル」が関西クラブAリーグ、Bスコッドの「六甲レッドウイングス」が兵庫県クラブリーグに所属し、メンバーそれぞれが個々のレベルに合わせてより強いラグビーを楽しむべくしのぎを削っている。98年度には、関東在住のメンバーを中心に「六甲EAST」(現:東京六甲クラブ)を設立。現在では、3チーム150名ものメンバーを抱えるクラブに成長した。また、今年度は株式会社ワールドとの提携により、地元である兵庫県においてNPO活動にも力を入れている。ラグビーを通じて青少年の育成・技術向上を目的とした「六甲ラグビークリニック」や、障害のあるみなさんとラグビーを通じて交流を深める「ドリームラグビー(障害者ラグビー)を開催。
(ホームページ)http://www.rokkorugby.com/
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帆柱クラブ(九州代表/福岡県)
創立/1970年  会員数/50名   平均年齢/29歳
(クラブ紹介)
九州トップクラブリーグを全勝で4連覇し、今回、5度目の全国大会への挑戦です。全員がそれぞれの個性を活かしながら一致団結し、帆柱クラブらしく、全力で試合に臨む次第です。1970年にチームが発足し、来年、創部40周年を迎えます。OBのあたたかい応援、若手部員の台頭、中高生や大学生、トップリーガーからの刺激を受け、日々成長し続けるチームでありたいと思っています。
(ホームページ)http://hobashira-rfc.d2.r-cms.jp/
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