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東田ヘッドコーチ(右)と遠藤主将 |
◎六甲ファイティングブル
○東田ヘッドコーチ
「選手が体を張ったプレーをしてくれました。ワールド休部以来(307日目)、ワールドから入った選手と従来からの六甲の選手が、一緒に新しいチームをつくってきました。日本選手権でクラブ初の1勝を目標にしてきました。次の試合(日本選手権の1回戦、帝京大戦)もチャレンジの気持ちを忘れずに戦います。選手に感謝したいと思います」
○遠藤主将
「前半ブレイクダウンをあまりとれなかったが、しっかりこらえてディフェンスからリズムを作れました。去年まではそれができず、関東のチームにはね返されていました。今年は去年と全然違うチームになりました。河川敷で5人だけの練習から始めてここまで来れました。感無量です」
──ここまで大変だった時期は?
○東田ヘッドコーチ
「休部決定までですね。そういう話を聞かされてから、いろんな人に会って相談した。結果的に会社に残った選手が、こんな晴れ舞台で活躍できて、ボクとしては一番うれしいです。クラブチームは前向きな話ばかりで、正直苦労なんてしていません」
──選手として出る予定はなかったのか?
○東田ヘッドコーチ
「出たかったです(笑)。選手たちがうらやましいですね」
──この1年のチームの変化は?
○遠藤主将
「『集中と継続』を1年間掲げ続けてきました。ブレイクダウンの強さ、球ぎわのいやらしいプレーなど、ワールドの選手が入って勉強になりました。意見交換して練習がやりやすくなり、『もっと練習したい』という雰囲気が生まれ、劇的に変わりました。それに、1年間フィットネスをやり続けました」
──トップウエストのレベルに近いチームを目指したと思う。優勝は確かにうれしいと思うが、レベルはどうか?
○東田ヘッドコーチ
「クラブ全体のレベルを上げていきたいです。まだまだだとは思うが、仕事も忙しいなかで、ラグビーを頑張っているその情熱は強いものがあります。もっともっとレベルを上げたいです。次の試合(日本選手権の1回戦、帝京大戦)は、クラブの歴史を変えたいと思います!」
──日本選手権ではクラブが勝てない歴史が続いているが。
○遠藤主将
「出させていただくからには、勝ちに行きます。大学と比べ練習回数は少ないが、1人ひとりが仕事の合間に時間を決めて走りこんでいます。まずディフェンス。ロースコアの試合をつくりたいです。相当厳しい試合になる覚悟はしています」
──どんな練習をしているのか?
○東田ヘッドコーチ
「練習グラウンドを探すところから始まります。学校のグラウンドをお借りしているが、なかなか取れません。もちろん芝ばかりでなく、土のグラウンドもあります。1回の練習は2時間です」
──どうやってワールドの選手と六甲の選手が融合したのか?
○東田ヘッドコーチ
「六甲40年の歴史を壊してしまわないかと、ワールドの社長も心配していましたが、全然心配することはありませんでした。環境はいろいろ変わったが、本当に好きなラグビーをやれています。お互い昔からの顔なじみも多いし」
○遠藤主将
「ワールド以外にも、トップレベルのチームにいた選手も多いので。自分は1年間嫌われ役に徹してきました。どういう練習が必要か話し合い続けましたが、去年は後半の失点が多かったので、その反省からフィットネスをやり続けました。最初の1時間はフィットネス。残りの1時間をどう使うかという練習です。ビデオミーティングもやりました」 |