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六甲ファイティングブル 11-3 北海道バーバリアンズラグビーフットボールクラブ

【一回戦/2011年12月25日(日) at 埼玉・県営熊谷ラグビー場】

六甲 11-3 北海道 六甲 11-3 北海道 六甲 11-3 北海道 六甲 11-3 北海道
9回目となった東西の強豪対決。最後まで互いのプライドがぶつかりあう激戦とになった。
前半、風上を取ったのは六甲。開始早々の2分に、12番・外村がPGを決めて先制。SO加島のキックで敵陣に入り有利に展開するが、ラインアウトのミスが目立ちリズムに乗ることができない。ようやく20分に敵陣中央付近のラックから右に展開。10番加島→14番内山に渡り、ライン際をフォローしてきたタウモエピアウ兄がゴール右隅に飛び込んで8-0とした。
風上の前半のうちに得点を重ねておきたかった六甲だが、反則の連発と、バーバリアンズ執念のディフェンスで8点止まり。前の試合で、同じ条件の玄海タンガロアが名古屋クラブに26点差を逆転されたことから(33-36)会場は異様な雰囲気に包まれた。

後半になると立場が逆転。北海道はFB笹田のロングキックで大きく前進。5番・ベンジャミンの高いラインアウトと、強力な縦突破で六甲をゴール前に釘付けにする。後半10分、12番・滝内のPGで3点を返し、反撃ののろしを上げた。

六甲は数少ないチャンスで懸命にゴール前に迫るが、肝心な場面で反則を連発。焦りと苛立ちから、25分にはタウモエピアウ兄が危険なタックルでイエローカード。厳しい展開となった。
一気にたたみかけたい北海道。必死のディフェンスでこらえる六甲。手に汗握る展開に緊張感が高まったが、ロスタイムに痛恨の反則を犯したのは終始攻め込んでいた北海道バーバリアンズだった。六甲12番・外村が落ち着いてPGを決めて、程なくノーサイド。共に死力を尽くして戦ったのか、両軍ともヒザをついたまま立ち上がれない選手が多かった。
「反則が多すぎた。バーバリアンズさんに勝たせてもらったようなもの」と六甲・鎌田主将はホッとした表情だったのに対し、バーバリアンズの15番・笹田は「前半こらえて、後半勝負というプランどおりの戦いができたが、細かいツメのところでミスが痛かった。ボールキープ率は良かったのに…」と悔しさを隠し切れない表情。それでも「六甲さんの圧力はすごかった。日本一目指して頑張って欲しい」とエールを送った。
試合後のファンクションでは、マン・オブ・ザ・マッチに六甲・板垣、北海道・ベンジャミンがそれぞれ選ばれた。清水塁レフェリーが「今日はブレイクダウン周辺を厳しくマネジメントするように心がけた」とコメントしたように、六甲は反則が19と多く、早急に修正と対策を迫られる形になった。

六甲ファイテングブルは8日の準決勝で駒場WMM(関東2)と対決する。

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