「JAPAN XV vs フレンチ・バーバリアンズ」試合結果

●試合日 2012年6月20日 19時30分キックオフ
●会場 東京・秩父宮ラグビー場
●試合結果 フレンチ・バーバリアンズ 40-21 JAPAN XV
 (前半32-7)
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マッチレポート

季節外れの台風4号が去ったとはいえ、強風が吹いている秩父宮ラグビー場に、フレンチ・バーバリアンズ(フランス国内リーグ、クラブからの選抜選手で構成)─FBB─を迎え、JAPAN XV─JAPAN─との第1戦が行われた。
JAPANは若手主体のチーム編成ではあるが、日本代表としてこの試合に負けるわけにはいかない。

開始早々、FBBは、JAPANの速攻からの攻撃を阻止。ラックでのターン・オーバーからトライ、5点を先行する。開始1分であった。
5分。FBB、自陣20mでのJAPANボールでのスクラムをFWの強烈なプッシュによりターン・オーバー、そのままウイングに回し、一気にJAPANゴールに迫る。JAPANゴール前でのスクラム。FBBの強烈な押しの前に、JAPAN、たまらずコラプシングの反則。FBBはスクラムを選択し、サイドアタックからの攻撃によりトライ。ゴールも決まり0対12とする。FBBの強力な押しの前に、JAPANのスクラムは崩壊状態であった。

22分にはFBBにペナルティーゴールを決められ、0対15と、さらに点差を広げられる。
JAPANもよくボールを展開して素早いラックから攻撃を繰り返すが、FBBのディフェンスの前に、ノックオンやノットリリースザボールなどの反則から、なかなかトライを奪えない。ラインアウトでもノットストレートを繰り返すなどセットプレイが安定しない。タックルも高く、簡単にFBBの突破を許していた。
28分には、JAPANはFBBの攻撃をゴール前で阻止し、ターン・オーバーから素早く切り返すが、逆に、ラックでFBBにボールを奪われ、さらにディフェンダーの背後にボールを蹴りこまれトライを許す。ゴール成功で0対22となる。

32分。JAPANがようやくトライをとる。それまでFBBのディフェンスの前になかなかゴールを割ることができなかったが、ラックでの素早い球出しからトライ。ゴールも決まり7対22とする。
しかし、FBBは35分にもペナルティーゴールを決め、終了間際にもトライを追加し、前半を7対32で終了する。

前半はFBBが4本、JAPANは1本のトライである。JAPANは、セットプレイ、特にスクラムが安定せず、タックルも高く終始受け身であった。攻めてもノックオンやノットリリースザボールの反則からなかなかトライができなかった。FBBは、スクラムやラインアウトを起点に、風上を利用してキックを有効に使い、効率よく攻めていた。

後半、1分。JAPANは、FBB内22mでのラインアウトからの連続攻撃によりトライ。ゴールも決まり14対32とする。
FBBもボールを展開し、JAPANを攻めるが、JAPANは前半とはうって変わり、タックルや体を張ったプレイが決まり、FBBにトライを許さない。JAPANも攻め続けるが、肝心なところでノックオンや反則を犯し、FBBを崩すことができない。
27分。JAPAN、FBBの反則から、FW・BKが一体となったスピードある攻撃を仕掛け、ラックを連取しFBBゴール前に迫る。FBBはたまりかねて反則を繰り返し、JAPANがトライ。ゴールも決まり21対32とする。JAPANは、その後も、スピードある攻撃からFBB陣内に攻めるが、FBBのディフェンスの前にゴールを割ることができない。
38分。JAPAN、自陣20メートルの地点でのスクラムでのオフサイド。FBBはペナルティーゴールを決め21対35と引き離す。FBBは、ロスタイムにもトライを決め21対40でノー・サイドとなる。

スコアは後半だけを見れば、14対8とJAPANが勝っている。JAPANは、前半、スクラム、ラインアウトが安定せず、特にスクラムが終始劣勢であった。また、タックルも高くFBBの攻撃を止めることができなかった。しかし後半には、選手が入れ替わったとはいえ、スピードある攻撃、体を張ったディフェンスをしていたことを考えると前半の失点が惜しまれる。

試合後の記者会見では、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、「ひどいパフォーマンスだった。ファイトしていない。フィジカル面でやられセットでやられ、選手は、本当に勝つ気があるのか。このような試合を二度と繰り返してはいけない」と厳しい発言をしていた。
第2戦は4日後の日曜日に行われる。JAPANは気持ちを新たに、日本代表としての自覚とプライドを持って臨んでほしい。
ファンは強いJAPANを待っている。

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