●7月3日(日)

最終戦を勝利で終えた日本A代表。日本への帰国の準備が始まりました。朝から飛行機機内に乗せる荷物チェックを済ませて、いざオークランドへ。休みなく練習してきた選手達にとっては初めての息抜き。明日の朝には日本へ向けて出発です。そろそろ選手の頭の中は帰ったら何を食べようかということでいっぱいなことでしょう。

今回の日本A代表の遠征は、3戦全勝という好成績で終わらせることができました。
これもひとえに応援して下さった、ファンの皆様、参加選手の所属チームの皆様、リエゾンを含むその他多くの方々の支えがあったからです。スタッフ一同感謝申し上げます。
皆様の応援を支えに目前に迫ったW杯ニュージーランド大会、その後の2015年大会、そして日本で開催される2019年大会に向けて一層精進していきますので、これからも厚いご支援よろしくお願いいたします。

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ファンクション会場

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キャプテン同士のネクタイの交換

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MVPの豊島選手を中心に

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オークランドに降り立つ選手達

●7月2日(土)

今日はいよいよ最終戦。3連勝のかかる大事な試合です。6月8日に初めてチームとして始動して1か月経ちませんが、これまでの結果がこのチームがどれだけ1つにまとまっているかを示していると思います。

この第3戦は先発選手を大幅に入れ替えて臨みました。前半一進一退の攻防で苦戦いたしましたが、後半は持ち前のチームワークで持ち直し、ノースカンタベリーを下し3戦全勝でこの遠征を終えることができました。

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ノーサイド! ノースカンタベリーサイドのロッカールームにて

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ファンクションでの土佐キャプテンのスピーチ

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代表での再会を誓って肩を組み“乾杯”を合唱

●7月1日(金)

いよいよ今遠征も残すところ明日の一試合のみとなりました。ネルソンからここハンマースプリングスにバスで5時間かけて移ってから一日のみの練習で、また2時間近いバス移動と移動が続きますが、ハンマースプリングスは空気、景色ともきれいで選手にとっても練習の合間のいい息抜きになったと思います。

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また絵画のような渓谷と羊の群れを横目に、昼にはクライストチャーチに到着しました。ネルソン到着当日の13日、クライストチャーチでまた地震がありました。ネルソンは全く影響がなかったのですが、クライストチャーチの街中はまた打撃を受けたと伝え聞いていました。しかし車中からのクライストチャーチは平静を保っており、被害も確認できませんでした。中心から南側の地区は被害が出ているそうですが、明日の試合会場のあるカイアポイは町の北側でまったく問題はなかったそうです。事実、一度も余震を感じませんでした。
今日は3時より試合会場のカイアポイ・パークでキャプテンズランをして、明日に備えました。

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コンディショニングに務める谷口選手

ここで合宿の裏情報!
チームのムードメーカーの谷口選手、自らのコンディション作りにはとてもストイック。朝、朝食前には外を走り、ミーティングルームで筋トレとストレッチ。練習をこなすだけでも大変な中で、頭が下がります。

●6月30日(木)

ハンマースプリングス2日目、今日は明後日の最終戦に向けての最後の練習日となります。まずFWとBKに分かれてユニット練習をしてそれぞれの動きを確認しました。その後全体練習でアタック、ディフェンスに分かれて猛特訓。まるで打ち寄せる波のように何度も何度も行い、またその中で大事なポイントはその場でしっかりと選手に伝えて、体に動きを染み込ませていました。

午前中のハードな練習を終えて、残すは明日のカイアポイ・パークでのキャプテンズランと、7月2日の試合のみとなりました。
明日はまたバス移動となるので、選手たちは温泉でゆっくり疲れを取り、英気を養いました。

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薫田監督を中心に

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ラインアウトの確認 動きを確認

●6月29日(水)

昨日のタスマン州代表戦の勝利から一夜明け、今日は半月近く滞在したネルソンから、最後の一戦の地、クライストチャーチに向けて出発する日となりました。色々とお世話になったリエゾンのナイジェルさんとジョンさん、また、わがままにいつも笑顔で対応してくださったトレイルウェイズ・ホテルの皆さんに別れを告げて、一路ジャパンAの次の合宿地ハンマースプリングスへ。

起伏の激しい人里離れた山道をバスで行くこと5時間、ついにハンマースプリングスに到着。そこは切り立った山に囲まれた盆地で、ネルソンに比べると一段と肌寒く感じました。リエゾンのジェイソンさんによると今日が初冠雪だったそうです。
今日はタスマン戦のビデオを見ながら瀬川テクニカルコーチが最終戦に向けての改善点を解説。明日の練習に備えました。

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ハンマースプリングのヘリテージホテルからの眺め

●6月28日(火)

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きつねうどん大人気! ダシも関西風、関東風を用意

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タスマン協会CEO、Peter Barr氏にあいさつ。タスマン協会にて

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試合前、ロッカーで太田GMから激励の言葉をいただく選手達

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圧倒的に攻め込むジャパンA

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試合終了後

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●6月27日(月)

今日はネルソンについてから一番の好天に恵まれました。朝は肌寒かったですが、日中は日差しが温かく、こかりしていました。このまま明日も晴れれば、明日の午前中の練習はホテルから近いニール・パークになるとのこと。明後日28日のタスマン州代表戦に向けていい準備ができそうです。

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ニールパークでのキャプテンズ・ラン

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キャプテンズ・ランで選手に指示を与える土佐選手

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ラインアウトをチェック 有田選手も最終調整

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明日の試合会場トラファルガー・パーク

●6月26日(日)

今日はネルソンについてから一番の好天に恵まれました。朝は肌寒かったですが、日中は日差しが温かく、ここ数日ぬかるみに足を取られて思うように動けなかった選手の動きも軽やかになりました。となると戦術確認にはうってつけの日。
午前中は、ユニット練習をして動きを確認し、昼からはミーティングをして戦術的なオプションの詳細説明を瀬川テクニカルコーチからしっかり受け、午後からはオプションの落とし込み練習に入りました。あちらこちらからとてもラグビーをしているようには聞こえない戦術コードが飛び交います。オプション名は秘密なのでヒントを。聞いているとなんだかお腹が空いてきます。

今日の練習場所はクラブチームStoke Clubの練習場所であるグリーンメドウで、とても広く、また芝もしっかりしていました。このまま明日も晴れれば、明日の午前中の練習はホテルから近いニール・パークになるとのこと。明後日28日のタスマン州代表戦に向けていい準備ができそうです。

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古田コーチの熱血指導

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ユニット練習 動きを確認

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瀬川コーチオプションの説明

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オプション練習 オプション練習

●6月24日(金)

今日は待望のグラウンドでの練習を行うことができました。
まだ市役所から使用制限の解除は出ていませんが、リエゾンのグットマン氏のはからいでリワカクラブの所有するリワカ・パークの練習場の1つを借りることができました。
もちろん、練習場所の希望は、バスで10分とかからないニール・パークでしたが、明日25日にクラブ選手権のセミファイナルに勝ち上がったネルソンクラブが試合をするので使用することができませんでした。
バスで1時間かかるという不便さはありますが、リワカ・パークを借りることにいたした。

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まずはしっかりとミーティングで選手に戦術の落とし込みをして、午後よりリワカ・パークに向かいました。久しぶりのグラウンドでの練習に選手も気合が入っていました。コーチ陣もそれに応えるようにハードな練習を実施し、とてもいい練習となりました。

ホテル内夕食時間、選手の横で夕食をとっているチームがいました。
よく見ると、クルセーダーズ??
そうです、明日19:30よりトラファルガーパークにてスーパーラグビー、クルセーダーズVSシャークス戦があり、クルセーダーズのメンバーが同じホテルに今日より滞在しているのです。テレビでしか見たことのない有名選手を前にして、今日は選手も興奮気味でした。

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●6月23日(木)

勝利の歓喜もつかの間、選手達はそのままバスで2時間以上かけてブレナムからネルソンに帰ってきました。深夜に到着、翌日早朝よりプールにてリカバリーセッションと選手は休む暇もありません。
午後はジムにてウェイトトレーニング。先週から今週にかけての記録的な大雨で日本A代表が使わせていただいていたニールパークを含むすべてのグラウンドや広場が未だに使用できず、本日も選手はウェイトトレーニングに汗を流すこととなりました。

このような状況下にあっても集中を切らさないように夜には決起集会を開き、気を引き締めて第2戦のタスマン州代表戦に備えることを確認しました。第1戦目の前日21日にめでたく20歳の誕生日を迎えた羽野選手は、残り2戦も勝ちにこだわると述べていました。
メンタル的に厳しいこの状況を乗り越えることにより、選手はひと回りも、ふた回りも大きく成長してこれからの日本ラグビーを支えて行ってくれることでしょう。

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羽野選手

●6月22日(水)

第1戦目、対マールボロ戦に勝利し、順調な滑り出しを見せたジャパンA。その後のファンクションでニュージーランド先住民・マオリの歓迎のハカでおもてなしを受けました。日本でもおなじみの曲も含めて5、6曲、いつもオールブラックスが試合前に行うウォークライのハカとは違う優しいハカに皆、心を癒されました。食事はハンギというマオリ伝統の地面に穴を掘り、その中で食材を蒸し焼きにする料理が振舞われて、古き良き文化を有する日本の若者がニュージーランドの文化に触れるよい機会となりました。

今日の試合について古田FWコーチは、「今日の桑水流選手と坪井選手のタックルは素晴らしかった!」とコメント。またBKコーチの元木コーチは「体は小さいが、当たり負けせず高いワークレートと好判断でチャンスを再三作り出していた」と小野選手を称えていました。

試合では、小野選手のご両親が応援に駆け付けてくださいました。
小野選手は、ご両親の前で勇姿を見せることができ、また、故郷に錦を飾ることが出来ました。

●6月21日(火)

いよいよ迫ったNZ遠征初戦を明日に控え、本日午前中は土佐キャプテンを中心にキャプテンズランを行いました。明日の試合に備え、ゴールラインを背負ったディフェンスやキックチェイスを確認しました。これまでの激しい練習によって意識づけた低さ、早さ、正確さをチームランの中で発揮することで、チームの一体感が認識でき、明日の試合がとても楽しみとなりました。

昼食を摂ってからは、これまで滞在したNelsonを一時離れ、2時間余りバスに乗って試合会場のあるBlenheimへと移動しました。Blenheimのあるマール・ボロ地方はニュージーランド最大のブドウ栽培とワイン生産の地といわれているようです。移動バスの車窓からは放牧された牛や羊、ブドウ畑などの風景が広がり、ここがNZであることを実感しました。

一昨日まで降り続いた大雨の影響で道中の河川敷も荒れており、試合会場のグラウンド状況も心配されましたが、Blenheim到着後に向かった試合グラウンドは、まだ一部に浸水した部分はあるものの、綺麗な芝でよく手入れされており、明日の試合で選手たちが最高のパフォーマンスを発揮することが十分期待できるものでした。
夕食後のミーティングのあとは、石山・森口両トレーナーの献身的なケアで選手たちは明日に向けてゆっくり英気を養いました。明日は地元の強豪チームMarlboroughと対戦します。

◎山内副将
「明日の試合では、環境や相手に影響されることなく、自分たちがやってきたことを信じてプレーしたいと思います」

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●6月20日(月)

午前中のジムから帰ってきたチームに衝撃が走りました。昨日今日の大雨でニールパークのグラウンドはおろか、すべての芝のグラウンドの使用が禁止となりました。
今日は晴れているのに? 晴れているのに??

午後3時からグラウンドにてセッションを予定していたA代表チームは、急きょ、練習場を探すことに。しかしリエゾンのジョン・グッドマンさんが、「こんな雨は初めての体験だった」というほどで、どこも使えず、何とかジムの裏の広場を貸していただき練習を行うことができました。大雨といっても日本の台風が温帯低気圧なった時のようなかわいいものなのですが、普通の公園の芝生ですら管理されていて、立ち入ることができず、明日も市からの許可がなければ芝のグラウンドには入れません‥‥。

明日は初戦マールボロ戦前日。このままキャプテンズ・ランを迎えるという、ドラマのワンシーンのようなA代表の今後、お見逃しなく!

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●6月19日(日)

昨日の大雨により、A代表が使用させていただいているニールパークのグラウンドも水浸しとなり使えなくなりました。そのため今日はバスで20分ぐらいのところにあるグラウンドを使用させていただきました。

今週からいよいよ試合が始まりますが、今日はボールを早く動かし続けるための生命線であるコンタクトエリアとサポートの練習をしました。また見山ストレングス&コンディショニングコーチの実戦に沿ったアジリティートレーニングで足の運びや低さ、アクションなどを再確認しました。
徐々に選手達のコミュニケーションも高まり、土佐キャプテンを中心に順調に仕上がっております。初戦のマールボロ戦が大変楽しみです。

◎土佐キャプテン
「NZ遠征の初戦、チームがすごくまとまりつつあるので、うまくリーダーシップをとって勝利し、いいスタートにしたいと思います」

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●6月18日(土)

本日はニュージーランドに来て初めて終日グラウンドセッションのない一日でした。
とはいえ選手たちは、午前中に見山ストレングス&コンディショニングコーチの作成したウエイトメニューに従い、各自みっちりジムで体を動かして汗を流しました。

前日の夜から激しく雨が降っておりましたが、午後からは少し晴れ間も出て、ネルソンの町を散策し、買い物や食事を満喫するなど、それぞれにリフレッシュが図れた一日となりました。そしてふと見ると虹がかかっていました。
明日からは再びグラウンドセッションが始まりますが、この遠征で組まれた3試合の初戦6/22に向けて、皆がいいコンディションで臨めるよう高い意識で臨みたいと思います。

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●6月17日(金)

「Super Hard」整髪料のように聞こえるこの言葉、選手にとって今日が地獄のようになることを意味します。今日の午前中のニールパークでの練習はまさに地獄でした。
しかしその地獄のような練習をこなすことで試合時心身ともに極限の状態にあっても本来の自分のプレーまたは果たすべき役割をこなすことができ、またチームとしても地獄を乗り越えた同志として選手たちの中に一体感が生まれます。

Japan Aとして集結してまだ10日も経ちませんが、来週にはマールボロとの試合を控えております。ここでコンタクトフィットネス中心のハードな練習をして、フィットネスを高め、またチームが一丸となって戦える環境づくりができたことは非常に有意義であったと思います。最後は疲労を明日以降に残さないように、トレーナーの石山先生と森口先生にしっかりと選手のトリートメントをしていただきました。

タフな練習の後、13時よりタフナ・ビーチにてチームスタッフ、そして現地ネルソンのサポートスタッフのご協力をいただいてバーベキューランチを行いました。好天にも恵まれて楽しいバーベキューランチとなりました。ホテルのランチもおいしいのですが、おいしい肉や魚介類、新鮮な野菜を解放感あるビーチで自ら焼いて食べることで選手も心身共にリラックスでき、楽しいひと時を過ごせたようでした。

バーベキュー後、希望者を募り、ジムでウエイトトレーニング。オンとオフの切り替えがすぐにできるこのプロ意識、流石です!

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●6月16日(木)晴れ

今日は、昨日の冷たい強風とはうって変わりトレーニングには最高の温かい天気となりました。午前中は夕刻に行われるネルソンクラブとの合同練習に向けて、ユニット別の練習を行いました。FWはスクラム、ラインアウト、モールシステム、ブレイクダウンスキルなど安定したボールの供給に欠かせないプレー中心の練習のメニューとなり、どのプレーヤーも低いプレーを心掛け、頭の位置や肘、腕の使い方まで細部にわたり入念に確認しました。BKはフラットな仕掛けをするために必要なパススキルやベースとなるオプションのランニングコースに加え、スクラムからのアタック及びディフェンスにおけるチームの約束事を確認しました。

午後からはナイター練習のため、昼食後の空き時間を利用してスタッフと選手の1on1ミーティングを行いコーチと選手が一対一でそれぞれの選手に期待することや今後の課題についてのコミュニケーションを図りました。

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スクラムのチェック 薫田監督(右)

午後は、地元ネルソンクラブとの合同練習を実施

練習の冒頭に、薫田監督から本日合流した羽野選手をチームに紹介。
続けて監督が本日行われるネルソンクラブとの合同練習は、次の試合へのセレクションとすることを選手に告げると、それぞれ引き締まった表情を見せていました。
合同練習を行うネルソンクラブは地元のクラブラグビーで現在2位につけるチームです。

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ネルソンクラブとの合同練習へ

合同練習では、FWはスクラム、ラインアウトを中心に本番さながらの激しいトレーニングを実施。スクラムでは、前回の東芝戦で8人の呼吸が上手く合わない場面も見られましたが、今日の練習では課題が修正され、低く、早いヒットで何度も相手のスクラムを押す場面も。また得意のドライビングモールでも相手を押し切る場面が多く見られました。激しい練習でしたが、思い通りのスクラム、モールが組めたことで選手の表情は満足そうでした。

BKは、今朝の段階ではまだまだ息の合わないプレーも多く見られていたため、夕方の合同練習に向け、午前中のうちに、グラウンドで行った確認の内容を昼の時間を利用して選手たちが自主的にミーティングを開き再確認するなど入念に準備をして練習に臨んでいました。
その結果、飛躍的にコミュニケーションがとれるようになり、攻守ともに鋭い仕掛けでゲインラインを突破することができました。元木コーチも「まだまだ修正する部分は多いが、選手がよく話をするようになり、まとまりが出てきた」選手たちにコメント。

FW、BK共に約1時間半の練習でしたが、集中力を切らすことなく密度の濃い練習を行うことができました。

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ネルソンクラブとのスクラム

●6月15日(水)

ニュージーランドの肌寒さにも徐々に慣れてきて、選手のエンジンもかかってまいりました。そのこともあってか、今日の練習メニューはコンタクトフィットネスやゲームフィットネスなど選手にとってはハードな練習が続きました。また、午後の練習ではシステムを確認、選手のコンディションとチームとしてのシステムと、いいセッションができました。

また、今日の朝のセッションからコカ・コーラウエストレッドスパークスの小柳選手も合流し、豊田選手とともに“ネルソンコンビ”がチームに活気を与えてくれております。
明日の夕方はいよいよネルソンクラブチームとの合同セッションです。
これらのセッションを通して本番までには早くて低い、硬いディフェンスの日本チームを目指します。ご声援よろしくお願いいたします。

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お世話になっている、ネルソンクラブの元プレジデントのジョン・グッドマン氏。リエゾンとしてお世話になっております

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●6月13日(月)

ニュージーランドに到着

朝10時ごろ、ニュージーランド航空機内にて。後1時間もすればニュージーランド北島、オークランド国際空港に降り立ちます。蒸し暑かった日本から赤道を越えて肌寒いニュージーランドにそろそろ着くのだなあということを、機体のどこからともなく入り込んでくる冷たい風に知らされました。

予定より早めにオークランド空港に降り立った日本A代表の精鋭たちはコンディショニングコーチの見山氏の提案の下、用意したバスに乗らずあえて歩いてニュージーランド航空の国内線ロビーへ向かいました。そしていざネルソンへ!と、意気込んで乗り込み、向かうと、そこには選手たちの体の大きさからすると、おもちゃのようなプロペラ機が。荷物も人も2機に分けての分載となりました。

14時、ネルソンに到着。バスにて「ホテルトレイルウェイズ」に到着。見山コーチの下、体を軽く動かしてホテルに戻ってくると、クライストチャーチにてマグニチュード6.1の地震が起きた情報が入ってきました。ネルソンとクライストチャーチは同じ南島に属しますが、距離が離れており、何の影響もありませんでした。しかし、クライストチャーチでは被害が出ている様子で、復興半ばでの再びの震災、またこれから冬を迎えるニュージーランドの人たちのことを考えるととても心が痛みました。

●6月12日(日)

ニュージーランドへ出発!

11日の東芝ブレイブルーパスとの試合から一夜明けて、本日12日から、いよいよニュージーランドでの長い旅が始まります。昨日の試合結果のみで考えると、残念な結果のように思われますが、土佐キャプテンがチームミーティングで、「試合は負けましたが、これからに繋がるいいものをこのチームにいくつか見つけられたので、自分は決して悲観していません」と述べたように、ニュージーランドでの試合に向けて、良い準備が、国内合宿でできたようです。

メンバーとしては、10日には、有田隆平選手(コカ・コーラウエストレッドスパークス所属)が合流、そして、11日には、日本代表の宮崎合宿から五郎丸歩選手(ヤマハ発動機ジュビロ所属)が合流し、日本A代表チームが無事、全員集合。

長いフライトをかけて、ニュージーランドへ出発します。
日本A代表へのご声援、よろしくお願いいたします。