早稲田大学GWRC 24-24 関西学院大学上ヶ原ラグビークラブ 【2010年12月19日(日) at 埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場) 】 昨年から埼玉県立熊谷ラグビー場で開催されるようになった「東西学生クラブ対抗試合」が12月19日に開催された。この大会は関東学生クラブ選手権大会と関西学生クラブ選手権大会の勝者同士が、全国大学選手権大会1回戦と同時開催の会場で相見えるもので、今年で9年目を迎えた。 出場したのは初出場の早稲田大学GWRCと、2年連続2回目の関西学院大学上ヶ原クラブ。グランドには桜のマークのコーナフラッグが熊谷名物の赤城おろしにたなびいていた。試合は小堀英之レフリーの笛によって執り行われ、24-24の同点という結果で双方優勝となった。 創部80周年という記念すべき年に大会初出場となった早大GW。対する昨年の雪辱に燃える関学上ヶ原クラブ。試合は10:00にキックオフされた。前半は上ヶ原ペースで試合が進み、18分、23分と上ヶ原がトライを連取した。対するGWは31分に1Tを返したものの、前半は10-5と上ヶ原リードで折り返した。 ハーフタイムは双方ともロッカールームで意思統一と気合を入れ直す。後半開始からしばらくはGWが追い上げ、25分には24-17とGWがリードした。しかし、上ヶ原は粘り強くチャンスを得点に結び付け、29分に24-24の同点にまで追いついた。その後ノーサイド直前にはGWがゴール前にまで激しく攻め込んで引き離しにかかったが、上ヶ原はよく凌ぎ、結局24-24の同点でノーサイドとなった。 試合後表彰式が行われ、両チームに日本協会からは賞状が、ニュージーランド航空から優勝盾が送られた。アフターマッチ・ファンクションは学生チームらしい溌剌とした雰囲気の中、両チームの監督(部長)の挨拶、女子マネジャーの謝辞、GW・田中尚樹主将と上ヶ原・青山佳揮主将キャプテンのスピーチなどが続いた。中でも同じ高校出身者紹介コーナーでは明善高校(福岡)出身のGW・高須大樹選手(LO)と後輩にあたる上ヶ原・宮原秀悟選手(PR)が壇上に上がり、双方の仲間から大きな歓声があがるなど、ノーサイド精神を如何なく発揮したファンクションであった。最後に両チームでエールの交換を行い、次年度の再戦を誓い合った。 試合全般に共通することだが、せっかくのチャンスにノッコンやパスミスなどが多く、それが得点できない原因となったように思われる。徹底した走り込みとしっかりとしたタックルがこれからの学生クラブの課題であろう。両チームのみならず、学生クラブラガーメンの奮起に期待したい。 なお、大学選手権1回戦の会場となった熊谷ラグビー場では、この日から始まった宮崎口蹄疫からの復興を支援する募金活動(宮崎を元気にする復興ラグビー祭)が行われた。募金活動には、慶大BYB、早大リスの会、ドラゴンズ龍ヶ崎などの学生さんが多数携わり、試合同様に学生ラガーメンの社会貢献活動も熱く燃えた1日であった。 東西学生クラブ対抗試合、両チームの攻防 表彰を受ける早大GW田中主将と、上ヶ原青山主将