全国クラブ大会は12月26日(日)、埼玉県営熊谷ラグビー場Aグラウンドで開幕する。日本選手権出場をかけた決勝は2011年1月23日(日)正午、東京・秩父宮ラグビー場で。トップリーグのプレーオフ準決勝と同時開催のため、トップリーグの日程次第で22日(土)に変更になる可能性がある。

第11回から第16回大会までタマリバクラブ(神奈川県)が6連覇したが、前回第17回大会で六甲ファイティングブル(兵庫県)が10年ぶり4回目の優勝を飾ってクラブラグビーの勢力図を塗り替えた。今大会は、ディフェンディング・チャンピオンの六甲に他の5チームが挑む展開となりそうだ。

連覇を目指す六甲と東日本トップクラブリーグで初優勝した北海道バーバリアンズ(北海道)がシードとなり、2011年1月9日(日)の準決勝から登場する。2年ぶりのクラブ日本一奪回を狙うタマリバは、九州から初挑戦の玄海TANGAROA(福岡県)と対戦する。同じく初出場のドラゴンズ龍ヶ崎(茨城県)は、2年ぶり出場の名古屋クラブ(愛知県)と対戦する。

出場枠は6チーム。関東協会所属の東日本トップクラブリーグ、今季から新設された関西協会所属の関西クラブトップリーグ、九州協会所属の九州トップクラブリーグに1枠ずつ与えられ、残りは前年度の上位3チームが所属するリーグに配分された。今大会は関東3、関西2、九州1となった。

北海道バーバリアンズ(関東第1代表/北海道)

創立/1975年 会員数 209名 平均年齢 35-32歳

(クラブ紹介)
1975年/ 高校の授業でボールに触ったことがある、というだけで集まった5人の若者がラグビーを始めた。
1983年/ 転機が訪れる。NZからの留学生マーク・イーリーによりクラブの体制から試合に臨む姿まで、本場のラグビーを教えてくれた。
1987年/ W杯でNZを訪れたメンバーは驚いた。子供から老人までがボールを追い、暮らしの中にラグビーが溶け込んでいた。
1988年/ クラブ内に複数チーム制を導入。ラグビーを生涯スポーツとして位置付ける。
1992年/ 第2回東日本クラブ選手権大会優勝。
1995年/ クラブ初のNZ遠征により、クラブ本来の姿を目の当たりにしたメンバーはショックを受けた。そして、グラウンドとクラブハウス
を持つことが「夢」となった。
1999年/ スポーツ団体としてNPO 認証を受け、地域に密着することを目標にすえた。
2001年/ クラブ内にジュニアチームの組織化を開始する。「ゆりかご」から「墓場」までが実現する。
2002年/ 第12回東日本クラブ選手権大会優勝。
2007年/ クラブとしての1つ目の「夢」、グラウンドとクラブハウスを取得した。
2009年/ toto助成金によりグラウンド、クラブハウスの全面整備を行なう。「ゆりかご」から「墓場」まで、「グラウンド」から「酒場」までが実現する。
2010年/ 女子チームを立ち上げる。日本協会の「セブンズブロックアカデミー」のパートナークラブに認定される。日本協会が発表した「JRFU戦略計画2010-2019」(戦略計画)「日本ラグビーの国際力を高める」ための「7人制、女子の強化推進」及び「ラグビーファミリーを増大させる」ための「地域活性化策の推進を実現するために日本協会・地域協会及び都道府県協会との協力体制のもと、選手の発掘、強化拠点として活動します。今年度、2010年第1回東日本クラブセブンズ大会、第7回東日本トップクラブリーグの優勝に続き、本大会でも優勝を狙います。
(ホームページ)http://www.hokkaido-barbarians.com/
出場チーム紹介

タマリバクラブ(関東第2代表/神奈川県)
創立/2000年  会員数/70名   平均年齢/27歳
(クラブ紹介)
10年前、大学を卒業しいったんはビジネス界に身を浸した男たち。人生の進路を選ぶにあたり、ラグビーのみでは決められない。男たちは社会における自身の役割を求めて企業人としての道を選択した。しかしそこには熱くなれるラグビーがなかった。「なければ創ればいい」。タマリバはそこから始まった。平日は好きな仕事に励み、週末になると自分のスタイルでラグビーに真剣に狂う。
2足の草鞋のラガーマン集団が、短い時間、制約された条件、そんな環境の中で、日本ラグビーの先入観である「ラグビー=社会人、大学」という既成概念を覆すようなレベルのチームを実現する。
目標は日本選手権大会勝利。そんな真剣勝負の高い目標を実現する為に自分を磨く。仲間とともに力と知恵を合わせる。
本大会では、こんな我々の姿勢を体現すべく圧倒的な強さでの優勝を果たします。関東のそして全国のラガーマン達が、年齢やおかれた環境に制約されることなく「タマリバのラグビーをしたい」と思い賛同してくれるような魅力的な試合を展開します。
(ホームページ) http://www.tamarivaclub.com/
出場チーム紹介

ドラゴンズ龍ヶ崎(関東第3代表/茨城県)
創立/ 1994年 4月    会員数 160名 平均年齢 21歳
(クラブ紹介)
流通経済大学の学生が主なチームですが、小学生・中学生・女子チームを併設する地域一般クラブとして活動しております。
昨年度東日本トップクラブリーグDiv2で優勝、今年度から東日本トップクラブリーグDiv1に参加させていただき、Div1初年度にして全国大会出場というチャンスをいただけてとてもうれしく感じています。
白はまっさろなキャンバスを意味し、そこに映る金色は、頂点を意味します。地域( 龍ヶ崎) を代表するチームとしてジャージの色同様に正々堂々フェアプレーで戦います。
(ホームページ) http://www.rku.ac.jp/rugby/
出場チーム紹介

六甲ファイティングブル(関西第1代表/兵庫県)
創立/1969年10月    会員数 150名    平均年齢 30歳
(クラブ紹介)
やる気のある者が集まって結成。特定の出身校もなく、経験、職業、年齢にとらわれず「楽しく・強く」をモットーに現在に至る。
95年度の関西クラブリーグ設立とともに導入した2チーム制をさらに進化させ、Aスコッドの「六甲ファイティングブル」が関西クラブトップリーグ、Bスコッドの「六甲レッドウイングス」が兵庫県クラブリーグに所属し、メンバーそれぞれが個々のレベルに合わせてより強いラグビーを楽しむべくしのぎを削っている。98年度には、関東在住のメンバーを中心に「六甲EAST」(現:東京六甲クラブ)を設立。現在では、3チーム150名ものメンバーを抱えるクラブに成長した。
NPO活動にも力を入れている。ラグビーを通じて青少年の育成・技術向上を目的とした「六甲ラグビークリニック」や、障害のあるみなさんとラグビーを通じて交流を深める「ドリームラグビー(障害者ラグビー)等を開催。
(ホームページ)http://www.rokkorugby.com/
出場チーム紹介

名古屋ラグビークラブ(関西第2代表/愛知県)
創立/ 1965年 会員数 42名 平均年齢 28歳
(クラブ紹介)
1965年、「ラグビーを楽しむ」を大前提に現名古屋クラブ顧問近藤氏の呼びかけで集まったメンバーで発足。現在45年目を迎えます。
現在は、名古屋ラグビークラブ役員会を中心組織として、地域に密着したクラブ運営、組織作りをしております。
現役選手をファミリー会員(OB)約200名・支援者約10名・スポンサー1社の方の支援を受け、現役選手・スタッフ約50名で活動をしております。
熊谷には大きな忘れ物をしてきました(第16回大会1回戦で三鷹オールカマーズに25-25で引き分け、トライ数の差で準決勝に進めなかった)。今回はその忘れ物を取りにやってきました。忘れてきた1点を奪うため、尾張・名古屋からはじまる天下統一戦国時代を治めた尾張名古屋の我が名古屋クラブが忘れ物を取り、さらに日本一を奪うために全力を尽くします。
選手、ファミリー、支援者、スポンサーが一丸となり、一瞬一瞬に集中をし、1戦1戦を大切にし、「ラグビーを楽しむ」仲間と「勝利の美酒を楽しむ」ために、80分間を楽しみたいと思います。
(ホームページ) http://nagoyarugbyclub.web.fc2.com/
出場チーム紹介

玄海TANGAROA (九州代表/福岡県)
創立/2004年   会員数 41名 平均年齢 30.6歳
(クラブ紹介)
2004年創部以来、「全国大会」を目標にしたチーム作りを行ってきました。現在、世代交代や新入部員の確保等で頭を悩ませている状況ではありますが、なんとか目標としてきた「全国大会」の出場権を獲得できました。九州クラブチームの代表として誇りを持ち、チーム一丸となり戦って行きたいと思っております。
(ホームページ) http://www.genkaitangaroa.com/
出場チーム紹介