リポビタンDチャレンジ2010
ラグビーワールドカップ2011ニュージーランド大会まで、1年を切り、国内ではジャパンラグビー トップリーグが中盤戦を迎え佳境に入る10月。いよいよあと2週間あまりとなった日本代表戦、リポビタンDチャレンジ2010の日本代表メンバーが、発表されました。
年内最後の日本代表戦、26名のメンバーの活躍にご期待ください。

ジョン・カーワンヘッドコーチと太田GM ←ジョン・カーワンヘッドコーチと太田GM

会見の冒頭は、太田治日本代表GMから。

太田治GM

「春の代表戦では、皆様のご支援のお陰で、来年、ニュージーランドで行われるワールドカップへの出場も決め、また、パシフィック・ネーションズカップでは、初戦のフィジー代表には敗れたものの、サモア代表に11年ぶりに勝利し、世界ランキングも初の12位まで上げ、また最終戦のトンガ戦も逆転勝利を収めることができました。

国内リーグでは、トップリーグが開幕し、今シーズンは更に、各チームのレベルが上がり、魅力ある試合が繰り広げられています。このレベルアップは、確実に、日本代表への強化に繋がっています。日本代表チームとして、強化に励む参加各チームの選手、スタッフの皆様に心から敬意を表したいと思います。

セレクション内容としては、春の代表発表の際にもお話しさせていただいた『ワールドカップに向けた選手選考と、若手選手の育成』を基盤として、選考いたしました。今回の選考についても、春に戦った代表選手を軸に、今シーズンも各コーチが9月から各地で行われている試合を観戦し、また、観戦できない試合に関しては、DVDで確認して、セレクションを行ってまいりました。
この中には、6月に薫田監督が率いた日本A代表の欧州遠征も含まれております。
残念ながら、11月20日に予定しておりました、メルボルン・レベルズとの強化試合は、相手チームの来日中止により、実施することができなくなってしまいましたが、代表事業委員会として、引き続き、A代表の強化を図ってまいります。
アジア大会を控える、7人制から日本代表入りする選手も出てきています。

今回対戦するサモア代表は、戦いへの意気込みが前回とは全く変わって、挑戦してくると思います。日本代表としては、日本のファンの皆様の前で、連勝することで、日本代表のレベルアップを証明したいと思います。また、ロシア代表ですが、初のワールドカップ出場を決め、勢いをつけてきているチームです。未知数ですが、試合ビデオなどを収集し、分析して、十分に準備して戦いに臨みたいと思います。

今回の合宿は、春に引き続き、宮崎県にて実施させて頂きます。宮崎では、環境や設備、グラウンドへの近さ、そして、宮崎県協会の皆様のご支援など、選手のコンディショニングを整えるには、今のところ、日本代表にとって、ベストな場所だと判断し、実施いたします。十分にコンディショニングを整え、チームを作ってまいります。

今回の大会は、2002年より引き続き、今年度も冠スポンサーである、大正製薬株式会社様のご支援のもと、『リポビタンDチャレンジ2010』として開催させていただきます。日本代表オフィシャルスポンサーでもある大正製薬株式会社様へこの場をお借りして、御礼申し上げます。
そして、日頃より、ご協力いただいております、日本代表オフィシャルサプライヤーの株式会社カンタベリーオブニュージーランドジャパン様、コカ・コーラウエスト株式会社様、本大会にご協力いただいております関係者の皆様に御礼申し上げます。

本大会も様々なイベントを行います。チケットにも購入特典をつけて秩父宮で楽しめることも多く企画されておりますので、是非、多くの皆様にご来場いただき、日本代表へご声援頂ければと思います。宜しくお願いいたします」

ジョン・カーワン ヘッドコーチ

選手選考について、カーワンヘッドコーチは、
「第1戦のサモア戦まで、チームとして集まる時間が少ないため、特に経験がある選手を選びました。サモア代表は春の雪辱に燃えてやってくるでしょう。我々日本代表としては、身体よりも頭を使った試合をしたい。その意味でも、経験のある選手が生きてくると思います。
ロシア代表は、情報が少ないですが、イングランドのクラブチーム、サラセンズの元監督が率いる、よく訓練されたチームと聞いています。このロシア戦は、日本代表は若手で意欲ある選手を起用したいと、現時点では考えています。来年の4月までに、およそ40名の日本代表スコッドを選んでいかなければなりません。今回の試合を含め、実戦でもしっかり見ていきたいと思います
先週、日本代表の主将である菊谷とチームについて、このシリーズはフィジカルで勝負をするのではなく、組織・チーム作りに重きを置こう、という話もしました」

JKの意識の先には、ワールドカップが ←JKの意識の先には、ワールドカップが

初代表入りの二人、神戸製鋼コベルコスティーラーズの谷口到選手については、
「所属チームはハッピーな状態ではないが、本人のプレーはよかった。ロックもカバーできる選手」
三洋電機ワイルドナイツの田邉淳選手については、
「過去2年、トップリーグでよいプレーをしている。フルバックのスペシャリストとして、選びました」

ワールドカップを見据え、
「このシリーズはワールドカップに向けた準備となるが、本大会までいかに自分たちでベストメンバーを揃えられるかが勝負です。本大会でカナダ代表とトンガ代表に勝利するためにも、今回どれだけ自分たちのプレーをサモア代表とロシア代表相手に見せられるかが、重要です」

一歩ずつ大舞台へのチーム作りが進む、カーワンジャパン。今年最後のテストマッチ、ワールドカップへ向かうジャパンへのご声援を、スタジアムで、何卒よろしくお願いいたします。

チケット購入特典のタオルマフラーと共に
チケット購入特典のタオルマフラーと共に