「第8回 東西学生クラブ対抗試合」マッチリポート(MRC 55-5 上ヶ原)

昨年までの近鉄花園ラグビー場から舞台を埼玉県立熊谷公園ラグビー場に移し、第8回東西学生クラブ対抗試合が行われた。明治大MRCが関西学院上ヶ原を55-5で破り、初優勝を飾った。関東勢は6連勝で、通算成績は東の6勝2敗となった。
関東学生クラブ選手権大会を8年ぶりに制したMRCと、創部40年の記念の年に関西学生クラブ選手権大会で初優勝した上ヶ原は、ともに今大会初出場。フレッシュな対決となった。冬の穏やかな日差しのもと、メインポールとタッチフラッグに日本協会の桜の旗がたなびき、国内学生クラブの頂点を決める戦いは始まった。

MRCは前半8分、上ヶ原ボールのラインアウトを奪い、ナンバー8岩下が右隅に飛び込んで先制。16分にはFW、BK一体となったパス回しで左に展開し、最後はLO反中が左中間にトライ。23分、上ヶ原BK陣がハイパントの処理を手間取る間に、FB佐藤がこぼれ球を左隅に抑え、前半は19-0で折り返した。
後半もMRCペースで、5分にMRCは左に展開し、CTB大坪が左中間にトライ。16分には左展開からHO中村が中央にトライし、33-0となった。
上ヶ原は後半19分、カウンター攻撃からLO村瀬が抜け出し、約50メートルを独走。一矢を報いたが、MRCの攻撃の手はやまず、その後も3トライを重ねて大勝した。
MRCと上ヶ原は今夏、菅平合宿で2度対戦。いずれもMRCが勝っており、3連勝。上ヶ原の原田監督は「差が縮まっていなかったと反省している。来年の東西対抗を目標に、OB、現役ともに精進したい」と唇をかんだ。MRCの村田部長は「切磋琢磨して力を高めていくことが大事。お互いに頑張りましょう」とエールを贈った。
マン・オブ・ザ・マッチには、MRCを初優勝に導いたCTB大坪主将と、再三のカウンター攻撃を見せた上ヶ原のFB大井がそれぞれ選ばれた。上ヶ原の寺澤主将は「天然芝のグラウンド、アフターマッチファンクションなど、よい経験になった。また来年、この舞台に立ちたい」と話していた。