キャンプリポート─1| キャンプリポート─2 | キャンプリポート─3 ●11月17日(月) 埼玉・熊谷 日本代表アメリカ戦直前合宿9日目。昨日のアメリカ代表戦を終えた日本代表は、午前中にプールリカバリーを行い、午後、名古屋市から次の合宿地である埼玉県・熊谷市へ移動しました。 昨日のアメリカ戦では、懸念された雨も吹き飛ばすほどの、5000人を超えるファンの皆さんの熱い応援のおかげで実に9年ぶりとなるアメリカ戦での勝利を収めることができました。サポートありがとうございました。 試合内容に関しては、カーワンHCがコメントにしたのですが、満足できるものではありません。しかし、そういった状況でもしっかりと勝利を手繰り寄せた選手たちの体を張ったパフォーマンスは、評価できるものです。昨日の反省を明日からのトレーニングで修正し、最終戦に臨みたいと思います。 また、昨日の試合後、初キャップを獲得した平島選手、畠山選手、冨岡選手、松下選手、リーチ選手に太田GMからキャップが贈呈されました。初キャップの重圧に耐え抜き、素晴らしい働きを見せてくれた5選手に温かい拍手が贈られました。 最終戦となる22日の秩父宮ラグビー場でも、熱い応援をよろしくお願いします。 アメリカ戦で初キャップを獲得した5選手。これからの更なる活躍を期待したい(左から、松下選手、平島選手、冨岡選手、リーチ選手、畠山選手) ●11月15日(土) 愛知・名古屋 日本代表アメリカ戦直前合宿7日目。アメリカ戦第1戦を明日に控えた日本代表チームは、本日、試合会場となる名古屋市瑞穂公園ラグビー場でキャプテンランを行いました。 キックオフ時間である15:00ちょうどにスタートした練習は、明日の試合で行うウォーミングアップを行い徐々に体を温めていきました。 そして、菊谷キャプテンにタクトが託され、キャプテンランが行われました。キックオフから、ラインアウト、スクラムと各地域でのセットプレーからのアタックを確認した日本代表は、非常にいい形で最後の練習を終えました。 練習後も、キック練習やタックル練習等個人練習に励む選手たちの姿が見られ、最後まで調整に余念がありませんでした。 いよいよ16日15:00、熱戦の幕が上がります。16日は、ぜひ瑞穂ラグビー場で日本代表へのサポートをよろしくお願いいたします。 ◎ジョン・カーワンヘッドコーチ 「この一週間、非常に良い準備ができた。若い選手も多いが、彼等が持っている能力は高いので期待している。アメリカのパワーを受ければアメリカのペースになってしまうので、その部分は、試合開始から日本のペースで進められるようミーティング等で選手に伝えているのでしっかりしたパフォーマンスをしてくれると思う」 ◎菊谷崇キャプテン 「熊谷からこのメンバーでやってきてコミュニケーションがとれるようになってきました。若い選手もいるがトップリーグ等でやっている選手たちなのであまり心配していません。キャプテンとしては、チームがパニックに陥らないように、状況に応じてペースの上げ下げや落ち着かせたりといった部分の見極めをして声を掛けていきたいと思っています」 初キャップを獲得する平島選手(右)と冨岡選手(中央)。手前はリザーブのロビンス選手 生涯初というキャプテンを務める菊谷選手 スクラムの強さとフィールドプレーに定評がある畠山選手(手前)も初キャップ。奥は豊田選手 松下選手と遠藤選手のカウンターアタックも大きな武器 湧き出すサポートでトライラインを陥れる 日本代表のベースとなるディフェンスも厳しくチェック グラウンドを大きく使った攻撃 菊谷キャプテンを中心にプレーを確認する ●11月14日(金) 愛知・名古屋 日本代表アメリカ戦直前合宿6日目。本日、日本代表は16日の試合地となる愛知県・名古屋市へ移動しました。 名古屋市内の宿舎に到着後、数名のメンバーは、名古屋市中区大須小学校へ学校訪問に向かいました。訪問した選手は、大野選手、谷口選手、水山選手、青木選手、田中選手、山下選手、川俣選手、仲村選手、マフィレオ選手、リーチ選手の10名です。今回の訪問は、名古屋市教育委員会、愛知県ラグビーフットボール協会のご尽力により実現しました。 訪問先となった大須小学校では、佐藤校長先生が元ラガーマンということもあり、温かい歓迎を受けました。 第5時限目の45分を使った交流会では、3年生から6年生までの約160名が参加してくれました。 校長先生のあいさつ、日本代表選手の自己紹介の後、早速交流会がスタート。まずは、頭の上、またの下とボールを繋ぐパスゲームを行いラグビーボールに触って馴染んでもらいました。 そして、ラグビーのコンタクトを体験してもらいました。まずは、デモンストレーションということで、谷口選手が、仲村選手が持つコンタクトバッグに突進。残念ながらびくともせず、次にジャックこと田中選手がチャレンジ。鋭い当たりに仲村選手は吹っ飛ばされ一回転。そんな姿に子供たちは大興奮。大きな歓声が沸きました。その後、実際に子供たちの代表者に体験してもらいました。おっかなびっくりで当たったり、勢い良く当たってみたりと大きな選手たちに次々とチャレンジしていました。 この後は交流タイム。各学年を選手たちがそれぞれ担当し、ラグビーボールをボールゲームや、コンタクト体験などを実施し、全員にラグビーを体験してもらいました。 楽しかった時間もあっという間に過ぎてしまいました。今日のお礼とラグビーを応援して欲しいという気持ちを込めて、参加してくれた子供たち全員に、日本代表のシリコンバンドを、学校にはラグビーボールをプレゼントさせていただきました。 会の最後には、学校を代表して6年生から激励のメッセージ、全員からの素晴らしいエールを頂き、大須小学校の皆さんとお別れしました。 初めてこういった活動に参加した仲村選手やマフィレオ選手などは、非常に楽しんだ様子で、「本当に楽しかった。子供たちの笑顔に癒され、力をもらいました。最後のエールは泣きそうになりました」と素直な感想を語ってくれました。 大須小学校の皆さん、ありがとうございました。 いよいよ、明日は試合会場の瑞穂公園ラグビー場でキャプテンランを行います。アメリカ戦に臨むメンバーも決定し、臨戦態勢が整いました。皆さんの熱いサポートをお願いします。 大須小学校へ学校訪問 参加した日本代表の10選手 子供たちから「ぐっさん、ぐっさん」と呼ばれ大人気だった谷口選手 パスゲームでラグビーボールに馴染んでもらいました 選手たちもサポートに回ります 選手たちのパス披露では、子供たちの上をロングパスが舞った デモンストレーションで谷口選手が当たっても動かなかった仲村選手 田中選手の鋭い当たりに吹き飛んだ仲村選手 校長先生の当たりに谷口選手が・・・ 子供たちにも体験してもらいました 6年生にパスを教える大野選手 川俣選手はパスとコンタクトを教えていました 田中選手、リーチ選手、マフィレオ選手のグループは円陣パスを 水山選手と谷口選手もパスで交流を図ります 楽しそうに子供たちと遊ぶ山下選手 大須小学校へラグビーボールをプレゼント 3年生との記念撮影 4年生との記念撮影 5年生との記念撮影 6年生との記念撮影 ●11月13日(木) 愛知・刈谷 日本代表アメリカ戦直前合宿5日目。今日が日曜日のアメリカ代表戦(15時キックオフ、名古屋市瑞穂公園ラグビー場)に向けた実質最後の練習日となりました。 午前中にFW・BKに分かれ、試合に向けて瞬発力、爆発力を高めるウエイトトレーニングを行いました。その後、FWはグラウンドでラインアウトを確認しました。その間、ホテルでは、昨日行えなかったメンバーを対象にコーチングスタッフとのミーティングが行われました。 午後の練習前には、BKがミーティングを行いアタックシステムについて全員で確認しました。 グラウンドでの練習前には、円陣の中でカーワンHCから、「キャプテンランを残しているが、アメリカ戦に向けた練習は今日が最後、動くのは20%、30%で構わないので頭を100%使ってやり残すことが無いようすべてをチェックしましょう」と選手全員に語り、ウォーミングアップがスタートしました。 ウォーミングアップでは、選手たちの体にも徐々に疲労が蓄積されてきているので、まずはしっかりとストレッチを行っていきます。その後は、キックキャッチやビジョンドリルで基本スキルを養いました。今日のビジョンドリルでは、目隠しした状態で味方の声を聞きパスをするという形を取りました。これは、試合シチュエーションでは、いろんな声が飛び交うなか味方の声を集中して聞くことが重要になるためです。選手皆、集中して取り組みました。 その後は、ディフェンスシステムをチェックし、チームランを行いました。チームランでは、走る力を抑え、ゆっくりと各地域でのアタックオプションを確認しました。プレーが始まる度に、カーワンHCから、「ここではどんなオプションがある?」と選手たちに問いかけながら、ゲームをイメージした練習が行われました。 明日は練習は行わず、試合会場となる名古屋市へ移動します。いよいよアメリカ代表戦が目前に迫ってきました。引き続き、日本代表への温かいご声援よろしくお願いします。 選手たちに語りかけるカーワンHC 狭いスペースを使ったハンドリングドリル ストレートラン、クイックパスを繰り返す 合間にストレッチを挿み体を伸ばす ハンズアップでボールを迎え入れる 目隠しをして声のするほうへパスを放る 状況に応じてDFラインを敷く 内側のスペースに対してもしっかりとアプローチ キックオプションもチェック ボールキャリアにサポートするFW陣 相手ボールにもプレッシャーをかける 乱れることなく、ターゲットに向かって前に出るDFライン スペースを見逃さず仕掛ける ●11月12日(水) 愛知・刈谷 日本代表アメリカ戦直前合宿4日目。今日の日本代表チームは、豊田自動織機との合同練習を行いました。 午前中はチームの練習は行わずオフとして、各自ゆっくり体を休めました。その間、コーチングスタッフは、選手との個人ミーティングを実施。あらかじめ選手個人が設定したターゲットの進捗状況、及び、今後選手たちに必要なスキル等を明確にしました。 そして、午後からグラウンドでの練習を行いました。ウォーミングアップ、スキルローテーションの後、豊田自動織機との合同練習を実施。本日行った内容は、4分間の日本代表アタック→2分休憩→4分FW・BKユニット→2分休憩→4分間の豊田自動織機アタック→2分休憩→4分FW・BKユニット→2分休憩→4分間のアタックディフェンスという約30分のメニューでした。 最初の日本代表アタックではコミュニケーションのミスが目立ち、日本代表が目指す思うようなディフェンスができませんでした。休憩を挟んだユニットでは、FWはラインアウト、BKは豊田自動織機のアタックでAT&DFを行いました。次の4分間の豊田自動織機のアタックでは、日本代表のディフェンスラインが機能し、相手のアタックに常にプレシャーを掛け続け、すばらしいディフェンスを見せてくれました。次のユニットは、FWがスクラム、BKが日本代表のアタックでAT&DFを行いました。最後のアタック・ディフェンスでは、攻守が激しく入れ替わる目まぐるしい展開でしたが、終始日本代表のペースでプレーすることができ、我々が目指す日本独自のラグビースタイルを垣間見ることができました。 合同練習後には、カーワンHCから豊田自動織機へ「素晴らしい練習をありがとうございました。豊田自動織機の激しいプレッシャーが我々に、また新たな課題を教えてくれました。明日から、今日見えた課題を修正してアメリカ戦に臨みたいと思います。今日はありがとうございました」とお礼のメッセージを送りました。 残り少ない練習時間ですが、本日このような練習ができ、アメリカ戦に向けてしっかりと準備をすることができます。豊田自動織機の田村監督をはじめ、チームの皆さん本当にありがとうございました。 合同練習を前にしっかりと体を温める選手たち 密集では激しいプレッシャーを受けた 安定したスクラムからパスアウト ボールキャリアーとしても期待のかかるトンプソン選手 マイボールは100%獲得へ 前へ出るDFでスペースを消す 簡単にゲインさせないしぶといディフェンス パスアウトと同時にDFターゲットへ走る 相手ボールのスクラムで激しくプッシュするFW陣 キックパスなど様々なオプションを確認したBK陣 DFのギャップを見極める 攻撃を仕掛けるニコラス、平のCTBコンビ テニスボールを使ったアジリティトレーニング