オーストラリアA代表、試合直前リポート

オーストラリアＡ代表　来日リポート2日目

本日7日は当初予定通り、15時から九州電力香椎グラウンドをお借りして、キャプテンズランを実施。
練習前には香椎ヤングラガーズの皆さんがグラウンドを駆け回り練習をしている風景を見て、オーストラリアＡ代表スタッフからスクールの皆さんに「年はいくつ？」とクリス団長が日本語で声を掛ける場面も見られました。

ウォーミングアップを兼ねたタッチフットから始まり、コンビネーションの確認、後は個々の練習と1時間程度で終了。
来福してまだ2日目ですが、疲れも取れ、リラックスした様子でした。

オーストラリアＡ代表には、練習中、ライン際にいつも立っているもう1人のチームメイトがいます。皆さんもお馴染みかもしれませんが、『ワラビー』の人形が選手を見守って立っています。
今回のワラビーは2003年にオーストラリアにて行われたワールドカップでも一緒だった人形だそうです。背中には『03』という番号を背負っているのは、2003年の意味とスタッフが教えてくれました。
また、このワラビーはチームで一番年下の選手が必ず持って歩くというルールがあるそうです。失くした場合は罰金が生じるとのことで、いつも大事に持って歩いています。
今のチームでは、明日の試合でスタンドオフを務める、ベン・ルーカス選手（20歳）が担当しています。

明日の試合も一緒に入場し、試合中は、グラウンド上でチームを応援するとのことです。
グラウンドのどこにいるか、探してみてはいかがですか？？

とうとう明日は試合となりました。
2日間もグラウンド等をお貸し頂いた九州電力キューデンヴォルテクスの皆さんにこの場をお借りして、御礼申し上げます。
ありがとうございました。
試合当日はレベルファイブスタジアムでお待ちしております。

オーストラリアA代表、ようやく福岡入り

機材トラブル等に見舞われ、当初5日に福岡入りする予定だったオーストラリアA代表は6日、約1日以上かけて無事に福岡に到着いたしました。
残念ながら、当初予定しておりました北勢門小学校訪問ですが、スケジュール調整がつかず、伺うことができませんでした。北勢門小学校の皆さん、申し訳ございませんでした。また、代わりに小学校へ訪問頂いた、九州電力キューデンヴォルテクスの選手に御礼申し上げます。ご協力頂き、ありがとうございました。

滞在ホテルに到着し間もなく、九州電力香椎グラウンドにて練習。
スーパー14が直前まで開催されており、あまりチーム練習ができなかったため、早くチーム練習を行いたいとの要望でした。長旅で疲れている中、選手たちはまずは体を慣らし、疲れを取りながら、チーム練習を行っていました。
練習終了後、見学に来ていた東福岡高校ラグビー部の皆さんとふれあう場面も見られました。
練習終了後に行われた、取材の様子をお届けいたします。

●フィル・ムーニー　ヘッドコーチ(現クインズランドレッズHC)
──日本に着くまでかなり時間がかかりましたが、疲れていますか？
「シドニーで1日遅れてしまったが、国際スポーツではこういったことはよくあること。
疲れはあるが、気にはしていない。タフな試合になると思う」

──日本代表の印象は？
「JK(ジョン・カーワン)が昨年より手がけている時間が多い。昨年みたいな試合にはいかないと思っている」

──日本代表の試合はビデオ等で観ましたか？
「クラシック・オールブラックスとの試合を観ました。雨の中の試合だったが、フィジカルが強く、晴れていたら、もっといい試合をしていたのではないでしょうか」

──日本のパフォーマンスはどうでしたか？
「FWのフィジカルが強く、クラシック・オールブラックスに負けていなかった。またジェームス・アレジ選手やライアン・ニコラス選手がBKの中心となりうまくチームが動いている印象です」

──オーストラリアAはどんなチームですか？
「ワラビーズを経験しているベテランの選手と若手の選手が融合されたチーム。これからワラビーズに入るであろう選手で編成されています」

●モーガン・トゥリヌイ　キャプテン
──日本と対戦したことはありますか？
「いいえ、ありません。昨年オーストラリアAが日本と対戦したときには、ワラビーズにいました。またワールドカップの日本代表戦ではメンバー外でした。今回のメンバーで日本と対戦したことがあるのは、マーク・ジェラード選手くらいかと思います」

──日本代表の印象は？
「情熱的なチーム。クラシック・オールブラックスの試合を観ました。雨の中の試合でしたが、日本のほうがクラシック・オールブラックスよりもハンドリングスキルが高いと思いました。フィジカルの強さやバックローを中心とした動きもいいですね。キーポジションにいる選手がしっかりしている。箕内選手やライアン・ニコラス選手は印象的でボールを持って相手に影響を与えていました」

──昨年は大差で勝っているので、今回の試合はモチベーションを上げづらくないですか？
「クラシック戦を見るまではそうかもしれませんでしたが、観た後は、目が覚めました」

──パシフィック・ネーションズカップの初戦ですが、どんな試合にしたいですか？
「フィジカル面の強さ、ブレイクダウンを確実にし、またセットプレーのファーストフェイズでボールをしっかり取ることです。それぞれがスーパー14での持ち味を充分に発揮して欲しい」