東日本開幕、決勝と熱戦を繰り広げたタマリバvs北海道バーバリアンズによる日本選手権へのチケットを賭けた一戦。今回も僅差の接戦が期待されたが、意外な大差の試合となった。
前半、立ち上がりからFWでスクラム・モールを圧倒したタマリバはペナルティからの早い仕掛けでBKラインに回し、7分に先制すると、14分には鋭い出足のディフェンスからターンオーバーしたボールを素早く展開。最後にはFWが大きくつないでHO中村がトライをあげるといったようなBK・FWが一体となった攻撃で、前半を28-0で折り返す。

後半もタマリバSH首藤による早い仕掛けとSO竹山のラインコントロールが輝きトライを量産。積年の雪辱に燃える北海道バーバリアンズもLO辻、NO8佐伯を中心とした気迫の猛攻を見せるが、タマリバ両FL小山・小泉の火を噴くようなタックルでゴールラインを割ることができない。後半残り5分を切ってようやくゴール前に攻め込み、CTB村屋がトライをあげた時には時計の針は40分、ロスタイムを一分残すのみであった。
FWの核であるマクドナルド選手を欠いた北海道バーバリアンズが接点での勝負を制することができなかったことが、69-7と大差のついた原因と分析される。

タマリバは2月3日から始まる日本選手権で、大学王者 関東学院大学と戦うこととなる。全国1100のクラブチーム代表として、全力でクラブカテゴリーの思いをぶつける熱戦を期待したい。(萬井淳)

タマリバ 69-7 北海道バーバリアンズ タマリバ 69-7 北海道バーバリアンズ タマリバ 69-7 北海道バーバリアンズ
 

平島ゼネラルマネージャー(右)、辻キャプテン
平島ゼネラルマネージャー(右)、辻キャプテン

 

タマリバクラブ 69-7 北海道バーバリアンズラグビーフットボールクラブ(1月28日)

◎北海道バーバリアンズ
○平島ゼネラルマネージャー
「ご覧のとおり、かなり点差が開いた試合となってしまいました。前回の東日本決勝戦の後の過ごし方で、バーバリアンズに足りなかった面がありました。基本的なブレイクダウン、アタックのところが、若干甘くなっていたのかもしれません」

○辻キャプテン
「完敗です。特にブレイクダウンで完敗しました。明日から来年に向けて精進したいと思います」

タマリバ 69-7 北海道バーバリアンズ タマリバ 69-7 北海道バーバリアンズ
 

野村プレイングマネージャー(右)、桑江キャプテン
野村プレイングマネージャー(右)、桑江キャプテン

 

◎タマリバクラブ
○野村プレイングマネージャー
「予想以上に点差がついてびっくりしています。日本選手権に向けて、しっかり準備したいと思います。今年、3回目の対戦で、お互い手のうちを知り尽くした同士なので一方的な展開になるとは予想していませんでした。ここまで、クラブ選手権では簡単には勝てないと思っていましたので、この大会に集中して来ました。
日本選手権の相手の関東学院さんは組織もしっかりしているが、個々の選手が強いという印象です。あまり、我々に対して意識を持ってほしくはなかったのですが、今日は春口さんをはじめ、観に来ていらっしゃったので嫌だなあと‥‥(笑)」

○桑江キャプテン
「今まで、バーバリアンズさんには良いゲームをされてきたので、今年こそタマリバが出せることを全て出し尽くそうと準備して臨みました。結果、大差がついて、自分でもびっくりしています。良い試合ができて良かったと思います。残り2週間、できるだけのことをして、関東学院大戦に臨みたいと思います」

1月28日の全国クラブ大会、そしてマイクロソフトカップでボールボーイを務めてくれた神奈川・柏陽高校ラグビー部の皆さん。ありがとうございました 1月28日の全国クラブ大会、そしてマイクロソフトカップでボールボーイを務めてくれた神奈川・柏陽高校ラグビー部の皆さん。ありがとうございました