地域に根ざしたクラブ作りはどこまで進んだか
=日本クラブ委員会アピール2003/3年目の総括=

第13回全国クラブ大会(1月8~9日熊谷/29日秩父宮)の開会に先だって、トップクラブ8チームが参集する熊谷で、クラブチームの諸課題を話し合うが開催されます。

クラブ委員会では2003年、地域に根ざしたクラブ作りを推進するためを打ち出し、として発表しました。その一環として、昨年度のクラブカンファランスでは、「チームからクラブへ」を基本テーマとし、を策定し、各チームがそれぞれ地域に帰って達成度を競い合うことを誓い合いました。あれから、1年。今年の「クラブカンファランスin全国クラブ2006熊谷」では、その成果を計測し、クラブチームが真の意味でクラブ化を達成するには、我々クラブチームは何をすべきかを考察します。参加チーム以外の多くのクラブチームの方々の傍聴を歓迎します。

クラブカンファランス in 全国クラブ2006熊谷

期日
2006年1月7日(土)、17:00~19:00
ホテル・マロウドイン熊谷(JR熊谷駅から徒歩約7分)
出席者
1.参加8チームのキャプテン(必須)、代表者、主務等
2.クラブ委員会委員、役員
テーマ
1.出場チーム自己紹介(キャプテンが自チームを紹介する)
2.はどこまで進んだか。(地域に根ざしたクラブ作り・途中経過報告)
3.各地の事例紹介(九州クラブ大会の改編、立教宣言の意義、クラブユース等々)

クラブチーム到達度(各1点)

1
ジュニアチームを持っている

  • 幼児・小・中学生へ普及活動を行なっている

2
ユースクラブ(高校生世代)がある

  • 15~18歳世代への普及活動を行なっている

3
シニアチーム(35才以上チーム)を持っている

  • クラブ内に生涯ラグビーに関われる仕組みがある

4
クラブ名称に地域の名前を冠している

  • クラブは私物ではなく地域の公共財となっている

5
行政がクラブを認知している

  • 行政とのコラボレーションで一般市民対象の事業活動を行っている

6
自由に使えるグランドがある

    (芝生/2点、土/1点)

7
クラブ帯同公認レフリーがメンバーにいる

    (B級以上の公認レフリー/1点)

8
専任の監督またはコーチがいる

    (日本体育協会公認コーチ/2点、その他/1点)

10点満点で7点以上が合格点

  • あなたのクラブは何点?
  • 「クラブチーム到達度」は、クラブとしての必要条件ではあるが、充分条件ではない。
  • 充分条件を競い合うようになって、初めて本物の「クラブ」となる。

これからは、「地域」が出番

ラグビーチームからラグビークラブへ。過去、スポーツは行政、企業、学校に任せっきり。これからは地域の出番。スポーツクラブは、地域社会の接着剤であり、5年後10年後の地域をかえる。地域に根ざしたクラブ作りへの取り組みを!!誰かがやってくれるのを待つのではなく、まず、あなたが、あなたのクラブが行動しよう。

クラブ大会は、ラグビー"チーム"の大会でなく、ラグビー"クラブ"の大会である。
クラブ大会は、単なるラグビーの競技力を競う場ではない。運営力、組織力、クラブのあり方、地域への貢献度等、総合的な力を競う場である。

生涯ラグビーに関わってゆける仕組みがあり、たくさんの人々が集うのがクラブ大会。
また、お互いのクラブ同士が1年間の成果を自慢しあう、年に1回の発表会の場。
人集めに四苦八苦は同好会サークルのたぐいで、「クラブ」とは無関係。
"一致団結""全社一丸"の発想も、「クラブ」とは無縁。

魅力がないから人が集まって来ない。
生涯ラグビーに関われる組織でないから魅力がない。
潜在的なラグビー需要はあるのに、地域のニーズに適っていないのがサークル型チームの現状。

クラブは日本のラグビー人口の広大なすそ野を支える。そして、最大勢力。
各地のクラブが地域に根ざして斬新な普及活動をやるからこそ、ラグビーが栄える。
理にかなっていれば栄える。
「クラブ」とはそうした存在。

チームからクラブへ。「クラブ化」は、何よりの緊急課題。