(財)日本ラグビーフットボール協会では、日本代表スコッドの活動を特化してサポートするため、そして、2011年のラグビーワールドカップ日本招致に向けてはもちろんのこと、日本代表の強化を効果的に推進していくために従来までの強化委員会を発展解消し、『日本代表チーム事業部』を新設しました。

代表チーム事業部は、多岐に渡る代表チームの活動に特化し、より効果的に強化を図る役割を担い、GM(ジェネラルマネージャー)を中心にヘッドコーチ、コーチ、テクニカル、フィットネス、メディカル、マネジメント等の担当者をおき、2007年のフランスワールドカップそして2011年のワールドカップ招致に向け代表チームの強化を目指していきます。ヘッドコーチは、7月19日の日本協会理事会にてジャン・ピエール・エリサルド氏の就任が承認されており、この度、代表チーム事業部GMに、8月6日付けで太田治氏の就任が決定しました。

GMの人選については、管理能力やトップリーグ各チームとの繋がりなどを考慮し、選考してまいりました。その中で、NECグリーンロケッツ副部長・監督としてチームを二度の日本一に導き、さらには強化委員会副委員長としてトップリーグチームは元より、三地域リーグとも連携を図り、代表強化の基盤を固めた太田氏が適任であると判断し今回の就任となりました。

太田GMは就任にあたり、2007年に向け3つを代表チーム事業部の強化方針として掲げ強化に取り組んでいきます。
2007年をターゲットとして捉え、

  1. 2007年W杯予選プールで2勝
  2. 世界ランキング10位以内
  3. JAPANサポーターを10万人に

という3点を掲げ、強化活動を推進していきます。従来作り上げた強化基盤を基に最強の日本代表を編成し、まずは2007年のW杯出場権を獲得し、本大会での2勝を目指します。そして、世界ランキングにおいては10位以内を目標に、サポーターに夢と感動を与えることができるチームを作ります。また、ジャパンスタンダードを発信し、代表活動の理解を図り日本代表を頂点としたピラミッドを構築します。

そして、2011年のW杯には、ジャパンスタンダードを備えた選手を育て、満員のスタジアムでベスト8を達成する日本代表の基盤としたいと考えています。

世界を相手に勝利を追及する日本代表の姿を通して、日本ラグビーを世界にアピールし、日本ラグビーの素晴らしさを発信していきたいと思っています。また、日本代表はもちろんのこと、ラグビーというスポーツが認知され、さらに多くのファンの方々にご覧いただけますよう、一層の努力と研鑚を重ねていく所存です。

■代表チーム事業部

ジェネラルマネージャー
太田治(おおた・おさむ)

1965年3月23日生(満40歳)秋田県出身
秋田工業高校→明治大学→NEC
現役時代のポジション:PR
日本代表キャップ:27
【ラグビー略歴】
1987年 日本電気(株)入社
1990年~1992年 NEC主将
2000~2002年 NECグリーンロケッツ監督
2003年~ NECグリーンロケッツ副部長
秋田・秋田工業高校から明治大学へ進学。明治大学3年時には、全国大学選手権優勝を飾る。1987年に日本電気(株)へ入社。1990年から2年間主将を務める。2000年から監督に就任し、2002年日本選手権優勝に導く。2003年から副部長に就任。マイクロソフトカップ2004王者、2004年日本選手権優勝に導く。日本代表としては、大学4年時に日本代表に抜擢され、1989年5月28日スコットランドを撃破。1991年第2回ワールドカップ・1995年第3回ワールドカップに連続出場。日本代表キャップは27。
【プロフィール】
家族構成: 妻、二男
選手として印象に残っている試合: 1989年5月28日スコットランド戦
指導者として印象に残っている試合: 2002年日本選手権決勝戦
趣味: 映画
好きな食べ物: 寿司
お酒: 少々
好きな言葉: 『前へ』