マッチリポート 「第20回 全国クラブラグビーフットボール大会」
名古屋ラグビークラブ・クラスクラシコ 3-19 神奈川タマリバクラブ

【1回戦 2015年2月15日(日) /愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

第1試合の興奮が冷めやらぬ中、名古屋クラブのキックオフで準決勝第2試合が開始された。
お互いが手の内を探るキックの応酬の後、有効な攻撃を仕掛けようとするが、タイトな防御で中々地域が中盤から動かない。試合を動かしたのは神奈川タマリバ。
前半15分、ペナルティーから地域を進め、FW、BK一体となった連続攻撃で前進。最後はSH西田が一瞬のスペースをつきゴール正面に飛び込みトライ。ゴールも決まり、0-7と先制する。
対する名古屋クラブは相手陣に進み、攻撃を継続するもトライを取りきれない。
一方、我慢の防御でボールの争奪を制し、ターンオーバーから思い切って自陣から攻撃を仕掛けた神奈川タマリバは積極的に展開。続けて抜けだしたSH西田が右隅にトライ、 前半23分に0-12とリードを広げた。
その後は試合開始同様キックの多い地域の争奪に終始し、前半が終了した。

後半になると風上に立った名古屋クラブが主導権を握る。
再三相手陣22mを越えるとFWを中心に攻撃を継続するが、神奈川タマリバの好守に阻まれ得点ができない。
どうしても追いつきたい名古屋クラブは後半18分、ゴール前でペナルティーを得るとショットを選択、3-12と反撃を開始する。
その後は双方選手を入れ替えて攻撃を試みる。
優勢なのは神奈川タマリバ。相手陣22m内で優位に試合を進める。そして試合終了間際、BKの防御裏へのキックをCTB12番川崎がキャッチ、そのままゴール中央に飛び込みトライ。3-19で神奈川タマリバが勝利し、決勝へ進んだ。


■勝利チームコメント

神奈川タマリバクラブ 富野監督
「瑞穂は風の特徴があるグラウンドで、2回戦(瑞穂)では、プレーが安定しませんでした。今日は、風を計算に入れて、前半ゲームすることができました。前後半を通じて、ディフェンスによく頑張れたと思います。後半は、反則も多く、自陣が多くなってしまいました。(決勝の)北海道バーバリアンズとは、今シーズン1勝1敗なので、3度目となる対戦(決勝)でぜひ勝利したいです」

神奈川タマリバクラブ 西田キャプテン
「昨年の準決勝と同じカードとなり、チャレンジャーとして、日本一になるために越えな
ければいけない壁だと思い、この一戦に臨みました。後半は風下で、シンビンも出た中、よく我慢できたと思います。決勝に向けて自信になります。(決勝の)北海道バーバリアンズとは何度も対戦していて、タマリバクラブの良きライバルでありますが、勝利して必ず日本一になりたいです

PHOTO: AICHI RUGBY(YOSHIE SHIMIZU)
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