マッチリポート 「第20回 全国クラブラグビーフットボール大会」
六甲ファイティングブル 24-24 北海道バーバリアンズラグビーフットボールクラブ

【1回戦 2015年2月15日(日) /愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

早春の気配の元、やや強い風のコンディションの中、北海道バーバリアンズのキックオフで試合が開始された。
開始早々、スクラムでの駆け引きが続くが前半6分、そのスクラムからのペナルティーを得た六甲ファイティングブルはショットを選択、3-0と試合が動いた。
その後は中盤での攻防が続くが、双方細かいハンドリングエラーが重なり、試合はこう着状態となる。
北海道バーバリアンズは前半18分、キックカウンター攻撃からCTB13番トゥキリがチャンスを作り、優勢に試合を進めるも得点には至らない。それでも前半27分、相手陣ゴール前スクラムからFWが有効な縦の攻撃、最後は6番橋本がゴール中央に飛び込みトライ。ゴールも成功し3-7と逆転に成功。
直後の前半30分、六甲ファイティングブルもPGを成功、6-7と追い上げる。
シーソーゲームの様相を呈した前半34分、北海道バーバリアンズは3番鈴木が押し込みトライ(ゴール成功)。6-14とリードを広げる。
一方、六甲ファイティングブルは中盤のPGを成功させ、9-14で前半が終了した。

後半開始早々、ゴール正面ペナルティーを得た六甲ファイティングブルはPGを選択。徹底した得点戦術で12-14と詰め寄る。
勢いに乗る六甲ファイティングブルは、中盤でペナルティーを獲得。相手陣22mに地域を進めるとBKに展開、CTB13番寺田が左隅にトライ。後半16分、17-14と逆転に成功する。
対する北海道バーバリアンズは後半23分、ゴール前からのFWの再三の攻撃から5番ウォータースが押し込みトライ。17-19と再逆転とする。
その後は一進一退の攻防が続いたが35分、ターンオーバーからのボールを有効につないだ六甲ファイティングブルWTB14番三木が巧みなステップワークでゴール正面に抜け出しトライ(ゴール成功)。24-19と逆転。
このまま終了かと思われた後半42分、北海道バーバリアンズ21番堀内が抜け出しトライ。劇的な展開で24-24と同点とする。
死闘の末の準決勝第1試合は、トライ数に勝る北海道バーバリアンズが決勝へと駒を進めた。


■勝利チームコメント

北海道バーバリアンズ 鈴木ヘッドコーチ
「六甲さんのプレッシャーがきつく、試合巧者ということで、ミスの多い試合でした。
よく粘って追いついてくれました。決勝戦に向けて、修正して、2連覇を目指したいです」

北海道バーバリアンズ 馬渕キャプテン
「小さなミスが多く、自分達で自滅してしまいました。しっかり修正して、決勝戦に臨みたいと思います」

(早坂一成)

PHOTO: AICHI RUGBY(YOSHIE SHIMIZU)
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