インテグリティ追求

インテグリティ追求に向けて

すべてのラグビー関係者(選手、指導者、スタッフ、協会職員等)にとって、コンプライアンスを遵守しインテグリティを追求することは、ラグビーを続けるために必要不可欠な要素になります。ラグビーの価値を高めるため、すべてのラグビー関係者がインテグリティ追求に積極的に取り組み、学び続けることがとても大切です。

日本ラグビーフットボール協会では、2021年3月に中期戦略計画「JAPAN RUGBY中期戦略計画 2021-2024」を策定し、2050年までの長期的なビジョンや目標、大枠の重点分野を設定するとともに、それに沿って、2024年までの具体的な中期戦略計画を、より実務的な視点で策定しました。この中期戦略計画は、5つの領域、8つの目標、15のアクションプランで構成され、ラグビーの根幹をなす重要な柱として、目標3において「安全で、誠実なラグビーを通じてラグビー憲章を守る」を掲げています。

目標 3

安全で、誠実なラグビーを通じてラグビー憲章を守る

アクションプラン 8

ラグビーへの信頼を維持・確保

以下に日本ラグビーフットボール協会のインテグリティ追求に向けた方針等をお伝えします。

①“インテグリティ”への方針

ラグビーというスポーツが人々にもたらす価値は多様であり、プレーヤーだけでなく、関わる全ての人々の人生を豊かにしてくれるものと信じています。ラグビーがその価値を損なうことなく、さらに、その価値を高められるように、インテグリティを追求すること、高いレベルのインテグリティを実現することを最重要課題とします。インテグリティへの取り組みは、コンプライアンス遵守(法令順守)を大きな要素としますが、インテグリティに取組むということは、より積極的にラグビーの価値を高めることと考えます。

ラグビーの価値を高める5つの要素が「ラグビー憲章」の中で述べられています。

ラグビーに関わる人々(選手、指導者、観客、選手の家族、協会関係者など)には、ラグビーの場だけでなく日常生活や社会生活の場において、インテグリティという言葉が意味するところの「品位」「高潔さ」「健全性」を実現するための行動が求められます。 インテグリティ追求のためには、「暴力行為」「ハラスメント」「アンチ・ドーピング」「賭博」「反社会勢力との接触」などのコンプライアンス違反や「ラグビーの価値を下げるすべての行動」、「ガバナンスの欠如」などを排除することが必須とされます(参照 : 日本スポーツ振興センター提唱の「Integrity of Sports」)。

日本スポーツ振興センター提唱の「スポーツ・インテグリティ」の説明資料より
https://www.jpnsport.go.jp/corp/gyoumu/tabid/516/Default.aspx

②インテグリティ追求のための仕組みとコンプライアンス学習情報

日本ラグビーフットボール協会はインテグリティ追求のために相談窓口を2018年4月より開設しました。また、コンプライアンス学習情報として、World Rugbyが提供するコンプライアンス遵守のためのe-Learning、インテグリティ追求の中核となるコンプライアンス遵守に関する学習資料、公的機関が提供するコンプライアンス学習動画を紹介します。

インテグリティ推進講習会

ラグビー界において、暴力行為やハラスメント等のコンプライアンス違反事案に関する相談件数や、「倫理及び処分規程」に基づく処分件数が増加しています。インテグリティ追求及びコンプライアンス遵守に向けた取り組み強化が喫緊の課題となっているため、「インテグリティ推進講習会」をオンラインで開催します。

【2025インテグリティ推進講習会】【NEW】

 従来は、ホームページ上で講習会をご案内しておりましたが、2025年度からRugby Family内の講習会(eラーニング)として、開催することにいたしました。

 

1.目的
 ● 登録チームにおいてインテグリティ追求やコンプライアンス遵守の取り組みを自主的に推進できるよう、ラグビー界の現状や課題、取り組みの参考となる学習用コンテンツ、日本協会等の施策を紹介する。
 ● 本講習会をインテグリティ研修の基本コンテンツとして、選手、指導者、保護者、都道府県協会、協会職員など幅広く受講いただき、ラグビー界全体のコンプライアンス強化を図る。


2.受講対象者
(1) チーム登録を目的としたチーム責任者(管理者): 必須           
(2) 選手・指導者・保護者・都道府県協会・協会職員など :任意


3.受講期間
 (1) チーム登録を目的としたチーム責任者 :2025年3月17日~6月30日
 (2) 選手・指導者・保護者・都道府県協会・協会職員など :2025年3月17日~2026年2月28日


4.受講手順

手順①:Rugby Family(URL:https://rugbyfamily.jp/)への登録・ログイン

手順②:5つの講習会動画をすべて視聴

手順③:動画視聴後、アンケートに回答

詳細は、以下の「2025インテグリティ推進講習会の受講について」を参照してください。

2025インテグリティ推進講習会の受講について

 

【問い合わせ先】
講習会内容について:
公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 インテグリティ推進部門

integrity_division@rugby-japan.or.jp

【2024インテグリティ推進講習会】

1.目的
● 登録チームにおいてインテグリティ追求やコンプライアンス遵守の取り組みを自主的に推進できるよう、ラグビー界の現状や課題、取り組みの参考となる学習用コンテンツ、日本協会等の施策を紹介する。
● 本講習会をインテグリティ研修の基本コンテンツとして、選手、指導者、保護者、都道府県協会、協会職員など幅広く受講いただき、ラグビー界全体のコンプライアンス強化を図る。

2.受講対象者
(1) チーム登録を目的としたチーム責任者(管理者): 必須
(2) 選手・指導者・保護者・都道府県協会・協会職員など :任意

3.受講期間
(1) チーム登録を目的としたチーム責任者 :2024年3月1日~5月31日
(2) 選手・指導者・保護者・都道府県協会・協会職員など :2024年3月1日~2025年2月28日

セーフガーディング

日本ラグビーフットボール協会は、暴力や虐待、ハラスメントをすべてのラグビーにかかわる場面から排除し、障がいの有無、人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的な意見、出身、経済レベルなどの理由による、いかなる種類の差別に反対し、基本的人権、スポーツを楽しむ権利を守らなければならないと考えています。 そして、この取り組みを「セーフガーディング」として位置づけ、暴力・虐待・ハラスメントをはじめとしたあらゆる問題の発生を未然に防ぎ、問題の発生に迅速かつ適切に対応してまいります。

【動画教材】【NEW】

ラグビー界におけるコンプライアンス問題については、2024年度は、特にラグビースクールに関連する相談等がインテグリティ相談窓口や、匿名による告発文書、電話により多く寄せられています。

そこで、チームの指導者、選手、保護者がそれぞれの立場でセーフガーディングの基本的な内容を理解し、セーフガーディングの推進に取り組んでいただけるよう「セーフガーディング推進ガイド」動画を3種類を用意し、それぞれの立場でセーフガーディングに取り組むことができるようガイドしていますので、ぜひ参考にしてください(なお、子供とはラグビースクールの選手を想定しています)。

【関係機関の資料など】

WORLD RUGBY

IOC(International Olympic Committee)

日本スポーツ協会

日本サッカー協会

日本ユニセフ協会

ヒューマン・ライツ・ウォッチ

NPO法人国際協力NGOセンター(JANIC) 

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 

一般社団法人 S.C.P. Japan 


インテグリティ学習情報

【eラーニング】

World Rugbyとしてコンプライアンス遵守のためのe-Learningを提供しています。

World Rugby Passport

【デジタルブック】

スポーツ庁・日本財団パラリンピックサポートセンター発行のコンプライアンスについて最新の情報を具体的に学ぶことのできる学習資料2点を紹介しています(いずれもPDFでダウンロード可能です)。

平成29年度スポーツ庁スポーツ界のコンプライアンス強化事業

日本財団パラリンピックサポートセンター発刊

【動画教材】

日本スポーツ振興センター

スポーツ団体のガバナンスの強化、コンプライアンスの推進を支援するために企画・開催しているスポーツ団体を対象とした研修会のアーカイブ動画を紹介しています。

2025年3月には、スポーツ団体におけるハラスメント防止をテーマとした研修動画を作成しておりますので、下記動画も参考にしていただきますようお願いいたします。【NEW】

日本スポーツ協会

指導者・競技者・支援者等、より多くの方々がスポーツ現場におけるハラスメントを理解し、スポーツ現場からハラスメントを根絶することを目的に、「ハラスメントの考え方や事例を通した各行為の理解、ハラスメント防止のために取り組むこと等について動画で解説しています。

関係団体・関係機関

薬物乱用防止、飲酒について、公的機関等が提供している啓発動画7点を紹介しています。

インテグリティ関連情報

日本ラグビーフットボール協会 【NEW】

【コンプライアンスアンケート】

WORLD RUGBY

スポーツ庁

日本スポーツ仲裁機構

日本アンチ・ドーピング機構

日本スポーツ協会

日本ユニセフ協会

大学スポーツ協会(UNIVAS) 【NEW】

警察庁

日本スポーツフェアネス推進機構

JRFU インテグリティ相談窓口

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会では、ラグビーにおける暴力行為等に関する相談に対応するため、暴力行為等相談窓口を設置します。本窓口では、皆さまからの相談に対し、外部の弁護士が相談を受けます。また、相談者の希望や事実の概要を踏まえ、必要な事案については事実確認を行い、暴力行為等が明らかになった場合は、必要な対応(指導・処分等)を行います。詳しくは以下よりご相談ください。