インテグリティ追求
インテグリティ追求に向けて
すべてのラグビー関係者(選手、指導者、スタッフ、協会職員等)にとって、コンプライアンスを遵守しインテグリティを追求することは、ラグビーを続けるために必要不可欠な要素になります。ラグビーの価値を高めるため、すべてのラグビー関係者がインテグリティ追求に積極的に取り組み、学び続けることがとても大切です。
日本ラグビーフットボール協会では、2025年3月に中期戦略計画「JAPAN RUGBY 中期戦略計画2025-2028」を策定し、2050年までの長期的なビジョンや目標、大枠の重点分野について、これまでの4年間の取り組みを経て、目指すべき方向性を定義することとしました。
この中では、目標となる7つのPillarとアクションプランが示されており、そのPillarの一つとして「価値基盤」が挙げられています。そして、そのミッションとしては「事業活動を通して、ラグビーの価値を考えること、守ること、高めること、伝えること」、「コアバリューの啓発を推進すると共に、ラグビーの価値を広く社会に伝え、永続するスポーツであり続けること」が掲げられています。
①“インテグリティ”への方針
ラグビーというスポーツが人々にもたらす価値は多様であり、プレーヤーだけでなく、関わる全ての人々の人生を豊かにしてくれるものと信じています。
ラグビーがその価値を損なうことなく、さらに、その価値を高められるように、インテグリティを追求すること、高いレベルのインテグリティを実現することを最重要課題とします。インテグリティへの取り組みは、コンプライアンス遵守(法令順守)を大きな要素としますが、インテグリティに取組むということは、より積極的にラグビーの価値を高めることと考えます。
ラグビーの価値を高める5つの要素が「ラグビー憲章」の中で述べられています。
説明動画:https://www.youtube.com/watch?v=dDjZwRsHSJk 【NEW】
ラグビーに関わる人々(選手、指導者、観客、選手の家族、協会関係者など)には、ラグビーの場だけでなく日常生活や社会生活の場において、インテグリティという言葉が意味するところの「品位」「高潔さ」「健全性」を実現するための行動が求められます。
インテグリティ追求のためには、「暴力行為」「ハラスメント」「ドーピング」「賭博」「反社会勢力との接触」などのコンプライアンス違反や「ラグビーの価値を下げるすべての行動」、「ガバナンスの欠如」などを排除することが必須とされます(参照 : 日本スポーツ振興センター提唱の「Integrity of Sports」)。
日本スポーツ振興センター提唱の「スポーツ・インテグリティ」の説明資料より
https://www.jpnsport.go.jp/corp/gyoumu/tabid/516/Default.aspx

②インテグリティ追求のための仕組みとコンプライアンス学習情報
日本ラグビーフットボール協会は、インテグリティ追求のために「インテグリティ相談窓口」を2018年4月より開設しました。
また、コンプライアンス学習情報として、World Rugbyが提供するコンプライアンス遵守のためのe-Learning、インテグリティ追求の中核となるコンプライアンス遵守に関する学習資料、公的機関が提供するコンプライアンス学習動画を紹介します。
インテグリティ推進講習会
ラグビー界において、暴力行為やハラスメント等のコンプライアンス違反事案に関する相談件数や、「倫理及び処分規程」に基づく処分件数が増加しています。インテグリティ追求及びコンプライアンス遵守に向けた取り組み強化が喫緊の課題となっているため、「インテグリティ推進講習会」をオンラインで開催します。
【2025インテグリティ推進講習会】【NEW】
インテグリティ推進講習会は、2025年度からRugby Family内の講習会(eラーニング)として、開催することといたしましたが、今般、より多くの方にインテグリティについて考えていただく機会を設けるため、本ホームページ上にも講習会コンテンツを掲載し、こちらでも受講できることといたしました。(Rugby Family上においても同一のコンテンツを掲載した「一般向け」の講習会を引き続き開講中です。Rugby Familyでの受講方法につきましては、「4.受講手順」をご参照ください)
1.目的
● 登録チームにおいてインテグリティ追求やコンプライアンス遵守の取り組みを自主的に推進できるよう、ラグビー界の現状や課題、取り組みの参考となる学習用コンテンツ、日本協会等の施策を紹介する。
● 本講習会をインテグリティ研修の基本コンテンツとして、選手、指導者、保護者、都道府県協会、協会職員など幅広く受講いただき、ラグビー界全体のコンプライアンス強化を図る。
2.受講対象者
(1) チーム登録を目的としたチーム責任者(管理者): 必須
(2) 選手・指導者・保護者・都道府県協会・協会職員など :任意
3.受講期間
(1) チーム登録を目的としたチーム責任者 :2025年3月17日~6月30日
(2) 選手・指導者・保護者・都道府県協会・協会職員など :2025年3月17日~2026年2月28日
4.受講手順
【Rugby Family上で受講する場合】
手順①:Rugby Family(URL:https://rugbyfamily.jp/)への登録・ログイン
手順②:5つの講習会動画をすべて視聴
手順③:動画視聴後、アンケートに回答
詳細は、以下の「2025インテグリティ推進講習会の受講について」を参照してください。
【ホームページ上で受講する場合】
手順①:下記「5.コンテンツ」の5つの講習会動画をすべて視聴
手順②:動画視聴後、下記「6.アンケート」に回答
5.コンテンツ
6.アンケート(回答期限:2026年2月28日まで)
URL:https://forms.office.com/r/ebzn4TVMJj
【問い合わせ先】
講習会内容について:
公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会 インテグリティ推進部門
integrity_division@rugby-japan.or.jp
【2024インテグリティ推進講習会 講習会動画】
セーフガーディング
日本ラグビーフットボール協会は、暴力や虐待、ハラスメントをすべてのラグビーにかかわる場面から排除し、障がいの有無、人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的な意見、出身、経済レベルなどの理由による、いかなる種類の差別に反対し、基本的人権、スポーツを楽しむ権利を守らなければならないと考えています。 そして、この取り組みを「セーフガーディング」として位置づけ、暴力・虐待・ハラスメントをはじめとしたあらゆる問題の発生を未然に防ぎ、問題の発生に迅速かつ適切に対応してまいります。
【動画教材】
ラグビー界におけるコンプライアンス問題については、2024年度は、特にラグビースクールに関連する相談等がインテグリティ相談窓口や、匿名による告発文書、電話により多く寄せられています。
そこで、チームの指導者、選手、保護者がそれぞれの立場でセーフガーディングの基本的な内容を理解し、セーフガーディングの推進に取り組んでいただけるよう「セーフガーディング推進ガイド」動画を3種類を用意し、それぞれの立場でセーフガーディングに取り組むことができるようガイドしていますので、ぜひ参考にしてください(なお、子供とはラグビースクールの選手を想定しています)。
IOC(International Olympic Committee)
日本スポーツ協会
日本サッカー協会
Jリーグ【NEW】
日本ユニセフ協会
ヒューマン・ライツ・ウォッチ
NPO法人国際協力NGOセンター(JANIC)
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
一般社団法人 S.C.P. Japan
インテグリティ学習情報
【eラーニング】
World Rugbyとしてコンプライアンス遵守のためのe-Learningを提供しています。
World Rugby Passport
【デジタルブック】
スポーツ庁・日本財団パラリンピックサポートセンター発行のコンプライアンスについて最新の情報を具体的に学ぶことのできる学習資料2点を紹介しています(いずれもPDFでダウンロード可能です)。
平成29年度スポーツ庁スポーツ界のコンプライアンス強化事業
日本財団パラリンピックサポートセンター発刊
【動画教材】
日本スポーツ振興センター
スポーツ団体のガバナンスの強化、コンプライアンスの推進を支援するために企画・開催しているスポーツ団体を対象とした研修会のアーカイブ動画を紹介しています。
2025年3月には、スポーツ団体におけるハラスメント防止をテーマとした研修動画を作成しておりますので、下記動画も参考にしていただきますようお願いいたします。
日本スポーツ協会
指導者・競技者・支援者等、より多くの方々がスポーツ現場におけるハラスメントを理解し、スポーツ現場からハラスメントを根絶することを目的に、「ハラスメントの考え方や事例を通した各行為の理解、ハラスメント防止のために取り組むこと等について動画で解説しています。
関係団体・関係機関
薬物乱用防止、飲酒について、公的機関等が提供している啓発動画7点を紹介しています。
インテグリティ関連情報
日本ラグビーフットボール協会 【NEW】
【コンプライアンスアンケート】
(2025年)
2025 大学ラグビーコンプライアンスアンケート(2023年)
2023年度コンプライアンスアンケート【保護者向け】
2023年度コンプライアンスアンケート【チーム管理者向け】日本ラグビーフットボール協会では、育成年代におけるコンプライアンスの現状及び課題を把握し、今後の施策立案に活用するため、ラグビースクール/中学/高校/高専のチーム管理者及び選手の保護者を対象にアンケートを実施しました。とても厳しいコメントもありますが、実態を示しているものとして共有します。事態の改善に向けて協会としても取り組んでいきたいと思います。
- (通達)オンラインカジノを含む違法賭博に関する注意喚起について:2025年8月4日【NEW】
- (通達)2025大学ラグビーコンプライアンスアンケート結果と取り組みのお願いについて:2025年7月31日【NEW】
- (通達)大学ラグビーにおける薬物乱用防止の徹底について:2025年6月16日【NEW】
- (通達)2025年度「ダメ。ゼッタイ。」普及運動について:2025年6月12日【NEW】
- (通達)「2024コンプライアンスアンケート」について:2024年12月5日
- (通達)アスリートへの性的ハラスメント及び誹謗中傷の防止に向けた取組に関する調査の結果等について:2024年9月9日
- (通達)大学ラグビーにおける薬物乱用防止の徹底について:2023年8月28日
- (通達)「ダメ。ゼッタイ。」普及運動について:2023年6月21日
- (通達)「コンプライアンス遵守」徹底のお願い:2023年6月7日
- (通達)「セーフガーディング」の取り組みについて:2022年12月7日
- コンプライアンス遵守徹底のお願い(通達):2022年5月16日
- レポート:「スポーツのセーフガーディングを考える」:2021年12月16日
- (通達)日本スポーツ協会「スポーツ現場におけるハラスメント防止動画」の紹介:2021年9月17日
- ダイバーシティ&インクルージョン(D&I) 推進宣言:2021年9月15日
- アスリートへの動画・写真による性的ハラスメント防止の取組について(通達):2020年11月28日
- コンプライアンス遵守徹底のお願い(通達):2020年1月27日
- 薬物問題への対応に関するお知らせ:2019年7月4日
- インテグリティ追求のお願い(通達):2019月7月3日
- ラグビーの価値とインテグリティ(通達):2018年6月29日
- インテグリティ遵守の周知徹底について(通達):2018年1月31日
WORLD RUGBY
スポーツ庁
日本スポーツ仲裁機構
日本アンチ・ドーピング機構
日本スポーツ協会
- 『スポーツ指導者のための倫理ガイドライン』 (PDF)
- 『スポーツリスクマネジメントの実践-スポーツ事故の防止と法的責任-』(PDF)
- 『NO!スポハラ活動』
- 「暴力などない適切なスポーツ環境」を考える(PDF) 【NEW】
- 「いじめ、虐待、嫌がらせ、差別……『BAHD防止』でプレーヤーのあふれる笑顔を」(PDF) 【NEW】
- スポーツ界の暴力行為をなくすためには 【NEW】
日本ユニセフ協会
大学スポーツ協会(UNIVAS)
- 大学スポーツ処分事例集(競技団体編)~組織ガバナンスの強化に向けて~(PDF)
- 大学における大学スポーツ不祥事対応に係る手引書(PDF)
- 大学運動部におけるガバナンス向上のための手引書(PDF)
- セーフスポーツについて 【NEW】
- スポーツ指導者憲章について 【NEW】
警察庁
日本スポーツフェアネス推進機構
麻薬・覚せい剤乱用防止センター【NEW】
JRFU インテグリティ相談窓口
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会では、ラグビーにおける暴力行為等に関する相談に対応するため、暴力行為等相談窓口を設置します。本窓口では、皆さまからの相談に対し、外部の弁護士が相談を受けます。また、相談者の希望や事実の概要を踏まえ、必要な事案については事実確認を行い、暴力行為等が明らかになった場合は、必要な対応(指導・処分等)を行います。詳しくは以下よりご相談ください。